あと20回しかない

お遍路さん結願編! もうなんちゃってなんて言わせない(2)ひとつ目の登山

…前日からのつづき

 5月11日(木)晴。3〜4m/sくらいの北西寄りの風。徳島の最低気温15℃、最高気温25℃。9時間23分(バイクタイム5時間34分)97.69km。累積標高836m。data

 6番 安楽寺。毎日よく晴れます。最高気温も25℃程度でたいへん走りやすい気温ですね。

 安楽寺の本堂の中にガチャありました。十二神将ガチャやりたすぎる! 小さなものだったら前かごもあるんだし、通りすがりの郵便局から送ればいいんでしょうけれど、なんだか焦りばかりがあって心の余裕がありませんでした。

 徳島に到着した5月上旬はちょうど田植えの時期でした。四国の田園風景はどこも美しい。向こうに見える山のひとつ奥の山へ今日登ります。

 7番 十楽寺。

 8番 熊谷寺。

 9番 法輪寺。今回顔出し多いです。恥ずかしい。

 10番 切幡寺。鬱蒼とした参道の中の階段にハワイ信者団からのご寄進を示す玉垣があります。ちょっと奇異な印象ですが、よく考えるとハワイ移民から遠く故郷を想う気持ちでしょうか。

 再び吉野川を越えて徳島平野のサウスサイドへ。

 11番 藤井寺。藤井寺本堂の天井には荘厳な龍の絵がありました。

 前回のお遍路は、たまたま前を通った23番 薬王寺から始めました。ですからその先にどんなお寺があって、どんな峠があり、どんなルートが効率的なのか、さっぱり下調べなしでぶっつけ本番旅だったわけです。知らないというのは恐ろしいですね。今回、一応お寺の位置を確認してルートを考えました。ほとんど役にたたなかったにせよ、自分がどれくらいの標高を登らなければならないか予め覚悟することができました。いくつかの難所があるのですが、12番 焼山寺が最初の登りといえます。  ひとまずふもとのローソンでお昼を食べ、行動食としてバナナをフロントキャリアに入れました。前かご、すばらしい!

 藤井寺から焼山寺への最短は県道31号線か県道43号線ですが、これだと峠を2回以上越えることになるでしょう。JR徳島線の下浦駅と石井駅の中間あたりにある県道20号線を使って鮎喰川を遡上する形で焼山寺へのルートを考えました。

 それでも県道43号線に入ってからは勾配がきつくなってきました。ロードバイクと違い重い車体、そして15kg以上の荷物とバナナ。もう限界です。googleマップで距離と標高を確認します。

 むりむりむりむり… ここから500m以上登るのはさすがに無理と判断して繰り出した新技! 荷物を置いて軽量化。ロードレースで選手が水ボトルを捨てるやつですね(かなり違うと思うけど)。盗まれたら旅が終わってしまう、諸刃の刃。

 12番 焼山寺。登りました。お昼食べてからスカイツリーくらいは登ったんじゃないかな。

 ダウンヒルが楽しいという人もいますが、ぼくは登るのと同じくらいキライですね。特にこういう山道は狭くて対向車がまったく見えません。浮砂も多いですし、右カーブで路肩なんて走ろうものならガードレールの下へダイブすることになるでしょう。安全第一でするする下って、13番 大日寺。

 大日寺のすぐ向かいには阿波国一之宮 一宮神社でした。お遍路さんのジャージでお参りするのもなあ。

 この日のお宿は大日寺のすぐ横にあるかどや旅館でした。上質な遍路宿です。wi-fi、洗濯機、乾燥機あります。 女将さんはお遍路の情報に詳しく頼りになります。写真を撮り忘れてしまったけれど、夕飯は豪華で美味しかったです。

 かどや旅館から10分ほど歩いたことろにセブンイレブンがあります。その脇に鮎喰川にかかる梁瀬橋という橋がありました。1台の車が通るのがやっとという小さな橋です。

 ちょうど夕暮れ時です。美しいなあ、四国。来てよかった。

明日へつづく…