あと20回しかない

お遍路さん結願編! もうなんちゃってなんて言わせない(5)源平合戦の歴史に触れる

…前日からのつづき

 朝がきました。日の出とともに起き、食事をし支度をして歩き始めるお遍路時間が流れています。

 5月15日(月)曇りのち晴れ。午前中は2m/sくらいの北西方向の風、午後は3〜4m/sくらいの北寄りの風。徳島の最低気温16℃、高松の最高気温25℃。10時間58分(バイクタイム5時間59分)103.19km。累積標高781m。data

 自転車にとってやっかいな雨も、稲にとっては慈雨だね。

 県道2号線を走って県境を目指します。少し小道に入ると四国の道端でよく見た黄色い花を咲かせる苔。コモチマンネングサ(?)

 大窪寺はこの山の向こう側を廻った奥側だと思うけど上の方は確実に雨降ってるな。ナウキャストのレーダに映らないやつ。

 香川県。

 県境付近にはお猿さん。20〜30匹の集団で子供を連れた親もいて、ボスだか若頭だかに威嚇されました。こわいこわい。

 88番 大窪寺。国道377号線が割と緩めだったし、舗装が綺麗だったからすんなりこられました。

 大窪寺は順打ちで廻ったときの結願のお寺なので、金剛杖を奉納する場所があります。

 前山ダム。このへんまでくるとやっと山の終わりが見えてきました。

 87番 長尾寺。

 長尾寺には静御前の剃髪塚があります。静御前はこの地で剃髪得度し剃髪塚にはその髪が埋められていると伝わっています。

 長尾寺の山門入ってすぐ、手水舎のすぐ横にくすのきの巨木がありました。ちょっとサイズ感がわかりづらいのですが、幹周6.10m、樹高25mだそうです。

 86番 志度寺。

 志度寺の塔中、常楽寺に眠る平賀源内。

 ずっと山の中を走ってきましたが、志度寺はもう瀬戸内海に面した港にあります。ひさしぶりの海、対岸に見えるのは八栗山です。これから登る山ですね。

 あっという間に85番 八栗寺。サイクルメーターが切れていて登っていないことになっていますが、220mくらいしっかり登っていますよう(たぶんほとんど歩いていますけどw)。

 ねっ!

 次の屋島寺も登りなので、その前に炭水化物入れておきます。「おうどん 瀬戸晴れ」めっちゃ美味しかったです。しっかり腰があるのにふわふわの麺です。たぬきうどんをいただきましたが、初めての食感。

 屋島寺への道を少し登ったところに奇妙な標識がありました。「おばけ坂」「幽霊坂」と呼ばれていて、よく調べると急な下り坂からゆるい下り坂に入った時に登り坂だと感じてしまう「縦断勾配錯視」という現象らしいです。

 さらに登ったところに「源平屋島古戦場」があります。これが屋島の戦いがあった場所ですね。

 ぐるりと回ると瀬戸内海も一望です。対岸に見えるのは女木島ですね。

 84番 屋島寺。

 境内の蓑山大明神には日本三大狸の太三郎狸が祀られております。

 83番 一宮寺。山門にはかわいらしいトンボが飛んでおりました。

 よく道を知らないこともありますが、高松市内の道路は少し道路の設計が古いというかなんだか走りにくいなあという感じでした。表通りを走れずにイライラしていた印象です。

 今夜の宿はパークサイド高松でした。清潔だし、設備もひと通り揃っていてとても快適に過ごせました。

 10〜15分くらい歩いたところにアーケード商店街とスーパーがあり、夕飯も充実しました。

 パークサイド高松というホテル名の通り栗林公園の角に面していて、窓からは夕暮れに染まる稲荷山が見えます。

明日へつづく…