あと20回しかない

還暦×環島〈台湾一周〉(4)台中→渓湖

昨日からつづく

 4月7日(日)曇り時々雨。午前中は1~2m/sくらいの北よりの風。午後は3〜4m/sくらいの北よりの風。台中の最低気温19℃、田中の最高気温29℃。7時間8分(バイクタイム3:00:02)68.84km。累積標高200m。data

 雨予報だったため距離を短くとりました。台湾の天気予報は毎日欠かさず見ていましたが、いつもいまひとつぼんやりしていました。1日の天気推移も昼間と夜しか表示されていません。日本ではあたりまえになった降水レーダーによる短時間予測もほとんどされていません。そして予測どおりの天気にはなりません。ひとつには台湾が比較的小さな島国であるために実績として天気の推移がわからないということがあります(日本なら偏西風によって天気が西から東へ移っていく様子がわかります)。ふたつめには南国の島ですから常に湿った空気に覆われていて、風が吹いて山にあたればいつでも雨が降るという地理的な条件があると思いました。この日も降水確率は60-70%前後だったと思いますが、結局雨が降っていた時間は2時間程度でした。

 4連休で銀行も郵便局も閉まっていたため台湾ドルが底をついていました。休日になんとか両替をするため空港へ寄って両替をする方法を思いつきました。幸い、台中国際空港は少し寄り道するだけですみそうです。台中国際空港は標高200m程度の高台にあって無駄なヒルクライムになってしまいますがすべては現金のため。

 空港ロビーの台湾銀行で無事に両替できました。両替レートは0.2023で手数料は30元でした。

 山には桑の実が熟していました。日本だと6月下旬〜初夏のものですよね。

 このあたりは赤土ですが、畑が多くて台湾パイナップルがたくさん栽培されています。

 畑の中のぽつんとお墓

 たくさんのお墓が集まる共同墓地

 椰子の実初めて食べました。椰子の実のジュースも初めて飲みました。青臭くてあまり美味しいものでもないですね。

 台湾の鉄道踏切では一時停止禁止の場所が多いです。不思議な感じがしました。

 サイクリング中のランチはたいていセブンです。これは国内で旅行している時もあんまり変わらないですね。現金節約のため、この頃からApple payばかり使うようになりました。

 田園風景の中にいると埼玉の行田とかを走っている気分になります。水田に吹く風もよく知っている甘い匂いがします。日本も台湾も米を食べお茶を飲む仲間ですね。

 渓湖の市街地に近づくと家々の玄関先になにやらお供えものがありました。こんな感じのものです。

 渓湖の街中には変わった装束を着たおじさんが練り歩いていました。赤い菅笠をかぶり、銅鑼を鳴らして、片方が裸足もう片方は赤い鼻緒の草鞋です。すぐ後ろにはゆっくりと車を従えてなにやらお囃子っぽい音楽を鳴らしています。さっきのお供えといい、やはり晴明節の関連なんでしょうか? 日本語でぐぐってもそれらしい情報には行き当たりませんでした。

 この日の宿は南華大旅社でした*1

 いつものように近所のコインランドリーで洗濯しながらビールを飲むわたし。

 ホテルのすぐそばにある宏元嘉義火鶏肉飯で夕食。

 初めて食べる火雞肉飯。スープは無料。大椀45元。割いた七面鳥と筍が塩味で味付けされていて滋味深い、ルーロー飯より好きかも。

 ご飯を食べ終わった頃、賑やかな爆竹の音が何度もして、なにやらカラオケっぽい歌声が聞こえてきました。なんとはなく、音のする方向に歩いていくと大勢の人が円卓で食事をしています。

 そして、通りには舞台が設けられ歌や踊りなどいろいろな出し物が披露されていました*2。これもやはり晴明節の何かなのだと推測します。

 ホテルに帰って天気予報を見ようとTVをつけたら、日曜討論的な番組をやっていました。ちょうど前総統の馬英九さんが中国を訪問して習近平主席との会談が予定されているという話題です。番組はたいへんヒートアップしていて、台湾がいかに微妙な立場にあるのかを実感しました。

明日へつづく

*1:ホテルについての情報や感想についてはGoogleマップのクチコミに書きました。他のレビューアの口コミも併せて参考にしてください

*2:あたしの心が汚れているせいか、この歌詞が「チンチ⚪︎ヤバーイ」に聞こえるんですよね。