還暦×環島〈台湾一周〉(14)飛行機輪行で帰国
昨日からつづく
輪行準備
通常、飛行機輪行というと専用のソフトバッグを使うんだと思います。あるいは、段ボール輪行箱みたいなもの。
JALのWebサイトFAQには国際線の自転車輪行について、以下のように書いてあります。一応、電話で問い合わせしました。「輪行袋でも構わない(ただしお運リスクで)」というご案内でした。
GIANT ESCAPE R3 という大衆車だからこそできる「雑な飛行機輪行」を決心したのは、この旅の計画の最初期だったと思います。
4月21日、川沿いのサイクリングロードのゆるぽたから帰ってきて、コイン洗車場で車体をきれいにしてから、ホテルの駐車場で輪行準備は始めました。まずはフレームを養生します。このウレタン付きアルミシートは、もしホテルが取れなかった時のために寝袋に下に敷くシートとして用意していたものです。
ハンドルを外します。
養生してトップチューブにくくりつけます。
リアディレーラーを外します。
リアディレーラーを袋に包んでチェーンステーにくくりつけます。当初の予定では羽田で組み立てて自走して帰るつもりだったんですが、今考えるとチェーン切ってしまった方が始末がよかったように思います。
ここまでやって、規定のサイズにまったく届かないことがわかりました。この態勢でペダル外すのめんどくさい。
エンド金具を取り付けました。このエンド金具、翌日開封した時にはなくなっていました。それなりに雑な扱いを受けたんだと思います。
ホイールをくくりつけて、自分の輪行史上もっとも小さくしました。
自立もします。しかし、メジャー実測で206-207cmくらいでした。JALの規定だとW+D+H <= 203cmなのて、自分計測で3-4cmオーバーしてるんですよね。オーバーするとプラス10,000円かな。うーん。
4月23日(火)
雨のち曇り。最低気温25.5℃、最高気温29.5℃。
当初、スーツケースと自転車をどうやって松山空港まで運ぶか考えました。早朝に空港近くまで自走して輪行袋に詰め、ワイヤーロープで地球ロックさせたままタクシーでホテルのスーツケースをピックアップしようかと思っていました。しかし、もし雨が降ったらこんなことはできません。輪行準備は前日までに終わらせて、当日は大きめのタクシーで運ぶようにしました。
期せずして当日の朝は雨。Uberタクシーで6人乗りXLで呼んだのにやってきたのはまさかのシエンタです。でも、自転車小さいから楽々乗っちゃうもーん!(焦り過ぎて写真ありません)
自転車とスーツケースをカートに乗せてひと安心。現在5:45です。これ通りすがりで見たサイクリストは「なにオマエ輪行袋で飛行機輪行しちゃってるの?ワイルドすぎん?」って思うはず。
Uberタクシーがあんまり早くくるものだから、9:10フライトのJALカウンター真っ暗です。まあ、初めての自転車輪行でトラブルとかあったら困るしぃ
この間に、退税申告して消費税分を返してもらう手続きをします。手続き窓口がちょっと裏側でわかりにくいですが、案内の人は親切で機械での手続きを全部やってくれました。NT$でも返金可能だし、クレカにも入れてもらえます。500NT$くらいかな。
2時間前にJALカウンターが開きました。自転車は雑に横倒しにされて重さ(13kg)を測られただけで、メジャーでの実測はされませんでした。この日、9:10発のJAL096は1時間20分遅れの10:30フライトに変更されていました。昨夜の便が遅れたから、乗員の休息時間を確保するためとアナウンスされていました。*1
ベルトコンベアー上でドナドナされていくGIANTさん。羽田で会おう!
出国手続きへ
免税店で少しお買い物をして、残った小銭が23元。ジュースも買えない。
出発ロビーの中にカンフーマッサージ!
台北では今朝の未明から何度か地震が起こっていました。朝のニュース見ていないけど体感的には震度2〜3くらいが4回くらいありました。台湾に来て地震を感じたのは昨日と今日だけでした(走っている間はよっぽどでないと気づかないし)。
機体はずっと駐機されているのに、フライトは1時間20分遅れ。地震で早くに起きちゃったからだんだん眠くなって…
そろそろ、乗れるかな? あ、エコノミーは後ですか、そうですか。
機内食で出たのは中華そぼろ餡のドリアなんだけど、この味付けがまさに「日本の味」でした。台湾の中華餡とは決定的に違う!
羽田に到着。くもり、気温は17.5℃。
リムジンバスで国立まで帰ります。飛行機に積めた大きさなら自転車もバスに積めるという話でした。ただし、国立駅に途中下車できるバスは17:40まで待つ必要がありました。*2
荷物をワイヤーで地球ロックして、ちょっと食事します。
羽田空港の吉野家でネギ玉牛丼とビールを頼みました。お膳が運ばれてくるとき、思わず「謝謝!」って出かかった*3。こんなに美味しいものが安くで食べられる国に帰ってきたんだなあ、としみじみしました。左側通行の国、トイレットペーパーをトイレに流せる国、水道水がそのまま飲める国に帰ってきました、おかあさん。
国立駅でタクシーに乗り換え、自宅にたどり着いたのが18:45。野晒しにしていた鉢植えのマーガレットが咲いていました。ただいま。