あと20回しかない

還暦×環島〈台湾一周〉(13)サイクリスト、観光客になりくさる

昨日からつづく

 花蓮で2泊している頃「これ、予定より早く着いちゃうかもなあ。俺ちゃん速いから…」なんて思ってて、この時点でもう少し厳密に計画を見直して、23日の帰りの飛行機の便変更ができれば良かったんですよね。そしたらあっという間に台北に着いちゃって(ほら、俺ちゃん速いから)。JALの便変更はWEBから72時間前までなら変更できるけど、それを過ぎたら電話で確認になっちゃうんです。ビジネスクラス以上だとキャンセル待ちできるみたいだけど、エコノミーでは無理でした*1。便変更にかかる差額も発生したりして、結局ホテル代との比較になってしまう上に、あれこれせかされたくなかったんです。日付が切られている要件があるでなし。居心地のいいホテルだったので6日間連泊にしました(オっトナぁ)。憧れのホテル住まいですね。馴染みのお店もできて、心置きなく観光客をできました。謝謝!

 ということで4/18(木)〜4/22(月)まで5日間の観光客としてのあれやこれやをこのポストにまとめます。自転車とはほとんど関係ないので読み飛ばしてください。自分の記録用なのでむやみに長いです。すいません。

4月18日(木) 国立故宮博物院

 雨のち曇り。最低気温21.5℃、最高気温23℃。朝から雨が降っていたので、この日はいちにち故宮博物院で過ごそうと思いました。まずはホテルの無料の朝食。だいたいいつもこんな感じの朝食をいただいていました。

 初めてUberタクシーを呼びました。雨が降っているせいか安い料金設定のままだとぜんぜん来ません。一度リジェクトされました。

 Uberタクシーは行き先も設定してあるし、料金もapple payで支払い済みだし、一言も喋らなくて済みます。だけど私の乗ったドライバーはおしゃべりで、おじさんが亀戸に住んでいるそうで、なんとリアクションすればいいか困りました。

 2度目の故宮博物院。なんと、日本語音声ガイドがあった! 150元。そして、その使い方を日本語で説明してくれた!

 トンポーローを好きな角度から眺められるAR。この隣のブースでは白菜もいじりまわせます。

 お昼になったので、院外に一旦出てランチにしました。故宮博物院のすぐ前に出ている屋台古早味大腸包小腸で食べられるソーセージを包んだ餅米ドッグ、60元。

 ちょっと足りなかったので、近くにある来旺小吃店の排骨飯。排骨の他におかずが3つ選べるお弁当スタイル、95元。

 故宮博物院の前で歌と踊りを披露する子どもたちがいました。おそろいの上着が民族衣装っぽいですね。子供会的なものなのか? あきらかにやる気のない子がいますねw

 時間を忘れて展示を見入っていたため、故宮博物院を17:00の時間ギリで追い出され、バスに乗ったところでロッカーにリュックを置き忘れたことに気づきました。40分くらいで戻れたけど、もうシャッターが閉まっていて、警備員にお願いして館内に入って行くわたくし。

 お、思い出作りだからね!

 夕飯はホテルの近くの嚐居という日本式の焼き鳥屋さん。最初、向かいにある火鍋屋さんに入ったんだけど、3人前くらいの鍋を注文する必要があってそれを言葉で伝えられなくて焼き鳥屋さんに通訳してもらって、その成り行きで焼き鳥食べることになりました。まずくはないんだけど、1本300円〜400円くらいでめっちゃ高い。そして、タレは明らかに刺身醤油w お通しで出てきた右側のネギみたいなものはヤングコーンを皮ごと焼いたものでこれが一番美味しかった。

4月19日(金) リサイクルショップめぐり

 曇り時々晴れ一時雨。最低気温22.5℃、最高気温29℃。この日はリサイクルショップを巡って中古の(できれば大きめの)スーツケースを探す旅に出ました(もちろん自転車で)。リサイクルショップみたいな商店はなんだか開店時間が遅いです、11時とか12時とか。お店の近くのコンビニでお茶の飲んで待とうと買った「冬瓜茶」甘い。

 ランチは明星自助餐で定食。ご飯の種類と好きなおかずを選んで頼めるスタイル。こういう「自助餐(セルフ)」結構あちこちにあります。筍スープもつけて105元。

 光華数位新天地ビル。なんか、どこかで、見たことあるような感じ…、これは、ラジオ会館? 

 お客も店員もどいつもこいつも知ってる感じの顔ばかり… ここに目的の品物がないことはわかっているけど、散策がやめられません。

 検索するとYoutubeに中の様子が上がっていました。だろ、親近感あるよね。

 国立台湾博物館近くにあるスタバ。くっそおしゃれで、おじさんは外から写真撮るので精一杯でした。

 西門ですね。こういう写真を撮ってると観光客ぅ!って感じします。

 2nd STREET台北西門店お目当てのスーツケースを見つけました。自転車だったので一旦ホテルまで帰り、トンボでバスに乗って引き返して無事にスーツケースゲットだぜ、900元。

 夕食は八方雲集(建國農安店)のテイクアウトでプルプル水餃をホテルで食べました。実は昨日、焼き鳥屋さんの帰りにもテイクアウトして食べたんです。

4月20日(土) 観光客、九份に立つ!!

 曇り時々晴れ夜に雨。最低気温23.5℃、最高気温32℃。台北市内ではバス網がめちゃくちゃ発達していて、どこへ行くにもバスで行けます。1乗車15元で安いのも特徴です。バス停にはいろんな路線が走っていますから、乗りたいバスが来たら手を挙げて止めます。

 バスの中の座席下にコンセントが付いています。携帯充電用のUSB-Aも付いています。

 ふと窓を見ると「撃破点」と。横に緊急脱出用ハンマーが。

 8:30ごろホテルの近くからバスに乗り、台北アリーナ近くで乗り換え、台安医院というバス停から1062系統のバスに乗り換えました。高速道路に乗り、行き先は九份*2です。乗車時間は1時間ちょっと。Googleマップのナビが正しければ116元。

 観光客、九份に立つ!!

 午前中から行ったことが幸いして、観光客は割と少なめでした。

 阿蘭草仔粿の饅頭。餅米の皮に餡が入っている。あずきもあったが、食べたのは高菜、1個20元。

 金枝紅糟肉円で肉圆を食べました。『千と千尋の神隠し』でお父さんが食べて豚になっちゃうやつね。シャケをぷるぷるの餅米の皮で包んでソースがかかっています。変わった食感ではあるけれど、夢中になるほどおいしいものではありません。上に乗っているのはシャンツァイ、60元。

 『千と千尋の神隠し』で油屋のモデルとされている阿妹茶樓。観光客がいっぱいいて「ジブリみたーい!」と写真を撮るところ。*3

 観光客だから昼間からビール飲んじゃうもん。

 このテラス席の眺望はこれ。九份でいちばんよかった場所です。

 なぜかGoogleマップに店名がないのだけどこんな感じの店内でした。*4

 小学校の門前にゴールドラッシュ時代を偲ばせるスコップを持ったビーバー像。射幸心の醸成かな…*5

 小学校の門前にある阿柑姨芋円の芋円、55元。クラッシュアイスの上に小豆などの甘い豆、その上にさつまいもと米粉で練ったお団子が熱々で乗っています。熱々の間はモチモチでちょっとづつ食感が変わって美味しかったです。

 お昼過ぎたら観光客で激混みしてきました。もともと狭い通路に通勤時間の駅並みの人が押し寄せています。退散の合図です。ふとバス停前のモニュメントには、東京まで2,074km。ソウルやパリがあっても、北京や上海はありません。きっともっと遠いんでしょう。

 台北市内に戻ってきて、GIANT南京復興店に環島の成功を伝えました。旅の無事を一緒に喜んでもらいました。ありがとうございます。実は15mmのペダルレンチを探していたのですが、店内に商品としてはなくて「もし返してくれるなら、お店の工具を貸してもいい」と言ってくれましたが、さすがにお断りしました。すぐ近くにダイソーがあり、ペダルレンチの代わりなるものを探しましたがありませんでした。*6

 こちらのダイソーは59元(この時のレートで294円くらい)均一で、ほとんどの商品は日本語パッケージのまま日本円の値札がついて売られています。ハサミとメジャーを買いました(日本で買うものとほぼ同じです)。ふたつで600円近くします。こちらの700円の商品はいくらで売られていたんでしょう?

 セルフレジになっていたので使ってみました。最初の「イラッシャイマセー」がちょっと訛ってますよね。

 ホテルに戻り、この日の夕食は來欣素食手工水餃です。台湾の水餃子にハズレはないと思っていましたがレベチに旨いです。スタッフが英語に堪能で親切。思い通りのオーダーができました。ビールが飲みたいなら隣のセブンで買ってこい、と。水餃子(混在)80元。

 酸辣湯飯70元。

 お店の外観。看板にある「素食」とはベジタリアン料理という意味です。この日以降、このお店を贔屓にさせてもらいました。

 夜、ペダルレンチを売っていそうなお店をぐぐっていて、閉店間際の聯慶五金行に駆け込みました。翌日が日曜日なので休日かもしれないと思ったからです。

 15mmのスパナと6角レンチセットと軍手、ラップをゲットだぜ。

4月21日(日) 観光客、ゆるぽたす

 晴れ時々曇り。1〜2m/sの南東よりの風。最低気温23.5℃、最高気温30.5℃。3時間14分(バイクタイム2:11:24)49.31km。累積標高33 m。data

 基隆河、淡水河に沿ってサイクリングロードが整備されていて*7、気持ちよく河口までいけました。川面に近い。

 日本統治時代に整備された児童公園に残されているメリーゴーランド

 美しい社子大橋

 入江にはたくさんのボートが係留されています。

 休憩スポットにはたくさんのローダーが係留されています。おそろいのジャージですね。

 台北市の公営レンタサイクルにはたくさんの自転車が係留されています。

 淡水文化園区 - 殻牌倉庫は歴史的にシェル石油の倉庫であった場所です。鉄道の引き込み線や煉瓦造りの倉庫で風情があります。

 マッカイ博士のモニュメントがありました。

 海に出ました。赤い靴の女の子がいます。

 ホテルに戻って來欣素食手工水餃でランチ。麻醬麺70元。

 浜江禄車坊 24H自助洗車(コイン洗車場)で洗車しました。隣でバイクを洗車していたおじさんに使い方を教えてもらいました。謝謝!

 ホテルの近くのファミマで食べた豚肉と生姜と魚の薬膳っぽいスープおいしかったです。

 夕飯も來欣素食手工水餃で水餃子と麻醬麺を食べました。150元。

 

4月22日(月) 蔡英文のプロパガンダに利用されてやる

 曇り時々雨。最低気温25.5℃、最高気温29℃。今日はお土産を探しながら観光地をぶらぶらしたいと思います。台北駅、相応に古くて雰囲気があっていいですね。*8

 台北駅前の三越のライオン。あれ、地球儀なんて持っていたっけ? と調べたら台北バージョンらしいです。

 台湾博物館。月曜日で休館日でした。観光客としては調べが足りない。

 二二八和平公園内にはリスがいました。

 あれ、公園内に野音?

 たまーに見る飲める水道水

 公園内のモニュメントの脇にスマホの充電設備(え、こんなところで充電したい人がいる?

 中華民国総統府。この中で蔡英文さんがTwitterしているかと思うと感慨深いね

 総統府には裸で銃を持った憲兵がいます。この時、もし走り出したら撃たれたかもしれない。

 憲兵を見ていると向こうもじっとこちらを見返してきます。憲兵はなんの恥じらいも遠慮もなくじろじろ見てきます。少し見ていると民間人らしい人が中に入っていきました。え? これ入れるの? おそるおそる「ここ、中を見学できるんですか?」って聞いてみました。「パスポートかIDカードが必要だ」と言われました。この時パスポートは持っていませんでしたが、写真がついたマイナンバーカードを持っていました*9。「日本の公式のIDカードだ」と言ったら、「ほほうこれが…」みたいな反応されました。日本語の音声ガイドを渡されて「IDカードはこの音声ガイド返却時に返却します」と日本語で説明されました。手荷物チェックと金属探知機。建物の外側の撮影禁止、展示物は写真のみOK、ビデオはNGでした。

 総統執務室の再現

 美しい中庭

 ARで蔡英文プロパガンダに利用されてやりました。*10

president.miraclemobile.com.tw

 総統府を出たとこで、何かひとりデモみたいな人がいて、横断幕を掲げながら中国語で訴えていました。蔡英文さんに対する何かの抗議のように想像します。

 宏福素食餐でランチ、60元。

 迪化街の大振行でカラスミを買いました。商店とはとても思えない店内でしたが、ガイドに載っているとおりの愛想の良さでした。小600元、大900元でした。

 宝堂蝶米で烏龍茶「熟香 招牌 150g」「甜香 念念 150g」を買いました。どちらも500元でした。試飲もさせてもらいました。

 台湾では入れ墨(Tatoo)をしている人を多く見ました。西洋人がするようなワンポイント的なものもありますが、日本人の反社会勢力の方々がしている両腕に和柄(?)っぽいものも多く、さらに中国っぽいドラゴン柄なんかも見ました。

 古いビルでは戸外の壁に穴が開いていて、そこに番地と部屋番号の札がかかっていて郵便受けになっていました。

 ホテルに帰って秤を貸してもらい、預け入れ荷物がJALの規定の重さであることを確認しました。明日、帰国です。

 この日の夕食も來欣素食手工水餃で水餃子と魯香麺を食べました、155元。女主人に「明日、日本に帰国するんだよ。ありがとう」と言ったら「安全を祈る」と言われました。謝謝!

 この夜、TVを見ていたら地震警報が流れました。台湾の地震警報、さりげなさ過ぎ(日本の地震警報コワ過ぎ)

明日につづく

*1:本当はクラブ会員とかマイルの状況とかもう少し細かいクラス分けがあるみたいでしたが、私の理解ではエコノミーだったからダメなんだろうなという推測を含んでいます。こういう細かいことを電話で日本語で教えてもらえるってものすごく安心しました。今回、初めて旅行代理店やネット代理店じゃなくJALのWEBサイトから直販で航空券を買いました。少し割高だったかもしれないけれど、お金に替えられない安心感がありました。

*2:日本語でキュウフンといいますが、中国語読みではジューフェンです。

*3:実際は崖っぷちに建っていて、ジブリの世界とはかなり違います。というか、ジブリの世界というのはアニメーションの中にしかないのにな、と思う。九份老街全体が日本人と韓国人の比率が異様に高くて、ジブリ観てるのは日本人と韓国人だけなのでは? とさえ思いました。

*4:なんでだかわかりませんが、台湾で撮った写真はちょっとGPSがズレて記録されているようです。21世紀の今、Googleマップで探せない場所というだけでロマンがありますね。

*5:こういうところが日本人の感性と大きく違う場面だと思いました。漢民族にとってお金を稼ぐことやリッチになることは絶対善なのかもしれません。もちろん、そういう価値観を否定するものではありません。

*6:店内は日本と同じくらいの広さがあるのに、品揃えは悪いです。いや、むしろ日本の100均の品揃えが良すぎるのだと思いました。台湾に日式の100均ができれば爆売れするんじゃないかな。

*7:基隆河自行車道、淡水河岸自行車道

*8:台湾の駅はこの台北駅といい、新竹駅、高雄、ほかにもたくさん絵になる駅舎があります。

*9:パスポートを紛失した時、免許証やマイナカードを持っていると再発行が早いということで持っていました。もちろん、保管は別々にしていました。

*10:今、日本の国会議事堂の見学ってなにしてるか知らないんですけど、岸田さんもこういうのやるといいと思いますね。観光客も大喜びでSNSに拡散してくれるだろうし、岸田さんの支持率もちょっとは上がるんじゃないのかな。しらんけど