話すと長くなるんですけれど、表題のWH-RS81のスポークが折れました。よりによって一番折れちゃいけない時に起こるのが深刻なトラブルです。みなさん、肝に銘じてください。☜オマエだよ!「はい ><」
ちゃんと積算したわけじゃないですが、おそらく2万キロ以上は走ってると思うのでそろそろ寿命と言えなくもありません。しかし、このスポークはちょっと前にクリートがすっぽ抜けてシューズの踵でスポークを蹴ったらしく少しだけ曲がっていたんです*1。折れた原因もハッキリしています。
つまり、次のホイールを選んでいる間だけでも走れるようにしておきたいってことです。ツーリング途中で(ラッキーにも)修理していただけたのは、単に応急措置でずっと使い続けられるわけではありませんでした。
スモールパーツと工具
Shimano WH-RS81シリーズはもうディスコンです。もちろん、ショップで頼んでもいいんですが、この何年かShimanoのパーツはショップに対して供給がうまく行っていなくて、Amazonで注文した方が安くて早く入手できます。今回も注文翌日には自宅に届きました。
実際に何を頼むかは、Shimanoのマニュアル検索から「WH-RS81-24C」と検索するとPDFで閲覧できます。*2
RS81のリアは左右非対称のため、スポーク長も左右で違います。今回折れたのは進行方向に対して左だったので302mmのスポークです。品番はY012AD027でした。
ニップルはこれでないとダメというわけではないでしょうけれど、やはり純正のものにした方がよいでしょう。折れたスポークについていたものがまだあるからそれを使ってもかまわないと思います。
RS81のスポークはエアロスポークできしめん状に平たくなっています。しかもハブとの結合部に首折れのないストレートプルなので、ニップルを回すだけではスポークを張ることはできません。そのためにエアロスポークの回転を抑えるために特化したニップルレンチが必要なのです。小さいですが、この工具があるとないとではかなり効率が違います。*3
あと、あった方がいい工具としてはインナーニップルレンチです。RS-81はニップルの頭側が六角のナット状になっているためマイナスドライバーで締められないのです。ディープリムのものだった場合、ないと作業はできないのではないかと想像します。
リム高24mmのWH-RS81-24C-CLはニップル本体までの位置が近いため、ウエスなどを詰め込んで押さえておいて回しました。
交換作業
まず、折れたスポークの前後をテープでマーキングしました。いちいち探す手間がはぶけます。
ハブの穴にスポークを通し、前後の組み方をよく観察して、間違いのないようにスポークを通します。クルクル回すとすぐにズレてしまうので、テープで軽く留めておきました。
ウエスを穴からねじこんで、ニップルを押さえておきます。
指であるていどニップルを回したら、ニップル回しで適当なところまで締めます。写真ではモンキーレンチが挟んでありますが、ここではクルクル回らなければいいという程度でスポークの向きは気にしていません。
あとはぶれ取り台にかけて心ゆくまでブレ取りをしましょう。あなたの心がブレなくなるまで。この時、ニップルレンチでスポークの方向を見ながら回す必要があります。写真は片手でふたつ持っていますが、カメラを撮る都合ですので、実際は両手で作業することになります。
これでひとまずスポークの交換はできました。すばらしい。
補足
一応、こちらのページからディーラーマニュアルもダウンロードできるようですので併せてご覧ください。ホイールないし、スポークは命にかかわる保安部品なので、自信のない方は専門のショップにご相談されることをお勧めします。