前日からのつづき。
10月19日(水)晴。3〜4m/sくらいの北よりの風。中村の最低気温9.8℃、清水の最高気温23.6℃。8時間33分(バイクタイム4時間31分)91.78km。累積標高653m。data
室戸岬から足摺岬まで長かった高知県を出ていよいよ愛媛県へ入れそう。高知県のクルマのドライバー全般に言えることですが、自転車への配慮がすごい! 無理な追い越しは絶対にしない、ある程度対向車がなくなるまで待ってくれます。側方間隔を2メートルくらい取ってくれます。完全に反対車線を走るクルマまでいて、恐縮を超えてこっちがちょっと怖いくらいです。道路の舗装状態もほぼほぼ良好だし言うことありません。*1
3泊お世話になったホテルサンリバー四万十で6:30に朝食をいただいて、7:45ごろから出発しました。ちょっと国道56号をそれて中筋川のきもちいい道を走りました。
第39番札所 赤亀山 寺山院 延光寺、ご本尊は薬師如来です。
宿毛の市街地から3kmくらい登ったところで、それはいきなり起きました。スポーク折れました。心も折れそうです。
すぐにあちこちの自転車屋さんに電話をしました。そして4kmほどしか離れていない宿毛市内でスポーツバイクの修理をしてくれるお店を見つけたんです。山本渉商会さんです。
この日、わたしは3年分くらいのラッキーを使い果たしました。まだ街からそんなに遠くない場所で故障したこと、スポーツバイクの修理ができるお店が割と近くにあったことです。これがもし電波の立っていない峠の真ん中で、町まで何十キロもあったとしたら、考えるだけでゾッとします。交換修理したとしてもエアロスポークのブレ取りなんかやってくれるお店はそもそもそんなに多くありません。せめてもの感謝の印にお遍路さんがお接待を受けた時に手渡す納札の裏にお礼のメッセージを添えてお渡ししました。
修理も終わり、震えながら愛媛県に突入。
第40番札所 平城山 薬師院 観自在寺、ご本尊は薬師如来。*2
愛南町あたりからの海。きらきらして美しいなあ。地図でも確認しましたが、水平性の向こうにおぼろに見えるのは九州?
トンネルが古くて歩道が敷設できないような時に、このように歩行者自転車用隧道が用意されていることがありました。ここは宇和島市嵐坂トンネルです。
トラブルがなければ宇和島市街までたどりつけたかもしれませんが、この日はホテルアイリンに泊まりました。自転車は1Fのコインランドリーのある倉庫内に停めさせていただきました。朝夕食なしで素泊まりのみです。
自転車が借りられるので、近くのダイレックス 伊予津島店まで夕食と明日の朝食の買い出しに行きました。途中で見た看板。
岩松川に浮かんだボートが絵のように美しくて、なんだか泣きたくなるような夕暮れです。
泣きながら食べる夕食。今日のトラブルは怖かったよう。
翌日へつづく。