あと20回しかない

なんちゃってお遍路さん(11)今治〜しまなみ海道〜福山

 前日からのつづき。

 10月23日(日)晴。1.5m/sくらいの西よりの風。今治の最低気温14.1℃、福山の最高気温25.8℃。7時間19分(バイクタイム5時間44分)122.44km。累積標高724m。data

 もう「なんちゃって」でも「お遍路さん」でもない、一介のサイクリストです。お遍路さんをドロップアウトして、7つの橋を渡るぜ! そしてゲージツの使徒らが待つ倉庫へ! え、倉庫?!

 6:30からホテルのバイキング朝食を食べて7:30に出発です。

 ホテルを出て少し走ったらすぐにしまなみ海道ですね。2017年6月にも走ったことがあって、今回が2度目です。写真は来島海峡第三大橋に昇る途中です。

 坂を登って高速の横にでるとこんな感じです。いきなりすばらしいですね!

 多々羅大橋から東を見ています。見えにくいですが、小舟がゆっくり移動していました。美しい。

 瀬戸内海がいかに澄んだ海かこれを見ていただければ一目瞭然です。いやもう湘南あたりでサーフィンしてる人がかわいそうなくらい。

 因島のアメニティ公園に恐竜がいました。けっこう大きいです。ちょっとしらべてみたら「ザウルくん」というらしい

 向島から因島大橋。美しい橋だよねえ。

 facebookには中年男性のリア充を知らしめるためにcyclemeterのリアルタイムリンクが貼ってあるのですが、本日の目的地である福山の師匠からこんなメッセージが... 福山まで... 100km以上... ある... のはご... 存知な... いみ... た... い。

 午前中にはつかないので、コンビニでゆっくりご飯です。尾道でラーメンをという考えもありましたが、尾道のラーメン屋さんはどこも行列でしたね。コンビニがあるというだけで幸せです。

 しまなみ海道の尾道大橋を渡ってもよかったんですけれど、道すがらに尾道駅間までのフェリーがあるという看板をみつけて、こちらを利用することにしました。

 以下、渡船の動画を何本かご覧ください。

 渡船はピストン輸送しているので時刻表みたいなものはありません。周りの乗客にいつ来るのかと聞いたら、「待っていれば来る」と言われました、名言。人だけだと100円、人と自転車で110円です。自転車を係留する特別な場所はないので、手すりにハンドルを引っ掛けるか、しっかり持っておく必要があります。

 8:00からお昼ごろまでしまなみ海道を走っていましたが、サイクリストがたくさん走っていました。すれ違った自転車はざっと3、400台くらいだと思います。荒川CRと同じくらいの密度でサイクリストがいました。前回は平日で、今回は日曜日だったからかもしれません。それぞれの橋のエントリーとエグジットは緩い勾配がくねくねと続く細道です。自転車の他にも歩行者もいますし、特に降りは細心の注意で走る必要があります。わたしはこの坂を走っている間なるべく大きな声で「こんにちは!」と声がけするようにしました。曲がった先にいる人にも聞こえるようにです。


 目指している常健康倉庫とは、わたしの若き日の師匠、濱本達男が福山(住所としては府中らしい)の山中に作ったアトリエです。濱本さんが芸術の使徒だというは疑いのないことですが、ここまでちゃんとしたものを独力で作ってしまったことには驚かされます。

 今治からこの倉庫まで120kmありました。午前中には無理でしたが15時前に着いたんですから上出来です。師匠も(女優)大崎さんも健在でなにより。

 大釜で作った五右衛門風呂いただきました。

 ドラム缶で作った薪ストーブ。鋳物の足が高かったんだそうな。

 自作のサウナ。え、サウナって作れるものなの?

 トイレもコンポストで自作。

 40年前も鳴っていた時計。

 夜、漆黒の闇に向かって放尿していたら、サウナ小屋のあたりがガサガサって動いてケモノの気配がしました。今時、都内でもタヌキやアライグマが珍しくありませんが、このシチュエーションは怖すぎる!!!

 あんまり怖すぎたので、ブランコに揺られて心を落ち着かせました。

 ぬばたまの夜に揺られながら翌日へつづく。