ぼくはサイクリングに出る時「○○行くぜ!」と最初から目的地がハッキリしている時もありますが、たいていは「今日は山 方面に行こう」とか「南に向かって走ってみよう」みたいな漠然としている時がほとんどです。昨日(6/24)は午後に南向きの風が吹く予報なので「午前中に海まで行って午後は追い風で帰ってこよう」みたいなアバウトなものでした。
が、他のローディの人たちにまぎれてついふらふらと津久井湖方面へ、「えい、ままよ」と相模湖まで行ってみることにしたのです。それが奥多摩周遊道路への入り口とも知らずに。
6月24日(土)はれ。午前中はほぼ無風、午後からは3m/sくらいの南西の風。青梅市の最高気温30℃。10時間50分(バイクタイム7時間53分)165.16km。
練馬時代には考えられないことですが、「あれ、なんだか相模湖まで簡単に来れちゃったね」という感想。
もしかして奥多摩湖まで大したことないかも… ←いつもながら根拠なし
上野原から県道521号、522号に入ったばかりの頃、もうコンビニもなくなってきて雑貨屋さんみたいなところであんぱんを補給。*1この時、日焼け止めを忘れてきたことに気付き途方にくれる。
この先、都民の森の先までのぼるのぼる、のぼるくんです。多少のアップダウンはあるもののだいたい30kmくらい、獲得標高で1,000mくらいは登ったんじゃないかしら? そして他のローディのみなさん早い。アラフィフのおじさんは、あと20年くらい大事に膝を使いたいわけよ。「この膝ぶっ壊れてもいいっっっ!!!」みたいなアストロ球団魂はもうありません。
そしてみよ、この恐ろしい看板を! この看板の本当の意味はダウンヒルが始まるまでわかっていませんでした。
飲み物の自販機はちょこちょこあるものの、食べるものはぜんぜんありません。普段なら横目で通り過ぎそうな都民の森で何か食べるものを…
みとう団子。
みとう田楽。これ、とぅるんとぅるんの不思議食感でした。「とぅるんとぅるん」という形容はこの食べもののためにあるんじゃないかと思うほど。
それにしても自転車多いです。こんな人気のない場所に自転車とバイクの人がこんなに集まっていようとは。驚きです。
下り心拍数上がりまくりです。だんだんスピードに慣れていく自分もいて、ブレーキから指を離したい衝動にかられます。あれだ、スピードの向こう側の境域ってやつですね。
この日もバイクのお友達がスピードの向こう側に逝っちゃったようで、救急車の目撃がSNSでされていました。このダウンヒルでは、カーブ以上にバイクが危ないのです。彼らは完全に攻めに来てるわけで、凄まじいスピードで膝を擦りながら坂を下っていきます。もしコーナーの出口で自転車がふくらんでいたらひとたまりもありません。かといって、こちらも浮砂にタイヤをとられたりしたらガードレールの向こう側に飛びますので、なるべくインコースで曲がりたいわけです。バイクの音がしたらとにかく減速してゆるく曲がる、を心がけないといけません。
坂を下り切るとようやく奥多摩湖が見えてきました。奥の奥多摩湖、先っちょらへんです。
矢久亭でとろろそば。手打ちで美味しいんだけど、サイクリストにはちょっと少ないなあ… 矢久亭でよかったのは、出入り口の水道が使わせてもらえることでした。
奥多摩湖と言えば、帰り道の青梅街道のトンネル。下り坂で濡れててバンプで超怖いんだよなあ。あれさえなければ、楽しいコースなんだけど。
この日、青梅市のトンネル内で自転車がトラックの追い越しざまに轢かれてお亡くなりになりました。同じ日に近くを走っていたサイクリストとして、心よりご冥福をお祈りいたします。この事故は高齢のトラックドライバーとか、トンネル内の自転車追い越しについてとか、いろいろな問題を提起されていると感じました。
奥多摩湖を過ぎ、青梅市のセブンイレブンで今更ながら日焼け止めをゲット。もう14時を回ってるし、遅いんですわかっています。写真に写っているセブンイレブンのワッフルコーン、先っぽまでクリーム入ってます。コーンもめちゃ美味しい。
奥多摩湖からの帰り道はいつも思う。青梅って都会だなあ、と。陽もまだ高かったし、青梅市街地から福生までゆるゆるとまっすぐで走りやすい都道249号(西多摩産業道路)を流しながら、自転車って楽しいなあとつくづく感じました。帰り道も楽しいなんてレジャーがあるでしょうか。
帰宅して、メンテして、シャワーして、かしゅ。走り終えたらいつもタイヤとホイールを拭いて、軽くチェーン清掃と注油して、全体を拭き掃除するんですけど、この時「よく走ってくれたね。ありがとう」と声をかけています。*2特にこんなハードな坂を無事に走り終えた後はそうです。ただ、他人には見られなたくないね^^