あと20回しかない

四国上陸(1)岡山−しまなみ海道−今治

 朝起きたら姫路でした。車窓からうっすら朝靄のかかる姫路城も見えたんだけど、うまく写真が撮れません。

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 あらかじめ用意した朝食を済ませ、サンライズ車内でジャージに着替えて支度を整えたりしているうちに岡山着。

 キビ団子はもう食べちゃったから、犬も猿もおねえさんも誰もいません。あれ、岡山駅前って天満屋じゃなかったっけ? あいまいな記憶がわずかに蘇ります。

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 本日の道程は以下のとおり。6月1日(木)くもり。午前中は2m/sくらいの南西の風、午後は2〜3m/sくらいの南の風。福山の最高気温27.7℃。12時間11分(バイクタイム8時間15分)183.61km。

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 岡山から尾道まではだいたい国道2号線を走ります。国道2号線を目安にすれば迷うこともないし、ほぼ平坦に走れまます。

 笠岡運動公園で一休み。わずかに南風ですが、山と海に囲まれた地形では風向きは急に変わったりします。国道2号はここまで真っ平ら走りやすい。ややトラック多いけど紳士的。

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 モータリゼーションの最たる国道2号線は自転車走行を前提にしていない区間も多いです。例えば倉敷の高梁川、どう渡るのが正解だったのか?  ツーリング中に一見で走るような場合、意図しないままに危険なコース取りをしている場合があって注意が必要です。

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 東尾道公園で水浴びとお昼ご飯。ケイデンスセンサーとスピードメーター反応しなくなったけど、電池変えれば治るかな?治るといいな…

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 食べてるものはいつものツーリングと代わり映えしません。

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 スピードセンサーの応急処置done。なんでいつもこいつは旅行中にぶっ壊れれるのか?

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 ぅえーぃ! 来たぜ、しまなみ海道

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 いまさらながら告白すると、しまなみ海道をロクに調べもせずここまでたどり着いた自分に驚きます。到着してから気づいたことですが、自転車は高速道路の脇をずっと走れるわけじゃありません。島々を繋ぐ橋梁部分だけ脇を走らせてもらい、あとは島内の下道を走るんです。橋は下を航行する船舶のためにかなり高めに架けられています。橋まで登り、渡ったら下る連続です。坂そのものは3〜5%程度で数百メートルですが、7回も繰り返すとだんだんキツくなっていくのでした。実はルートラボ で確認したコースは高速道路コースなので、全体で140kmちょいで獲得標高も大したことはありませんでした。まさかこんなに登るとは^^

 本州に別れを告げて向島にかかる尾道大橋を渡っています。

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 向島に渡ったすぐにある公衆トイレの男女のピクトグラムはサイクリストになっていました。

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 しまなみ街道に入ると、自転車のためのルートが道路上にラインで引かれています。このラインを辿れば、島内で迷ってしまうことはありません。

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 向島と因島に架かる因島大橋。大きな橋になってまいりました。

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 因島と生口島に架かる生口橋。たしか、

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 やはり結構高い所まで登っています。

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 生口島と大三島に架かる多々羅大橋。生口島に入った時、道路上に引かれた今治へ続くラインは島の西側を回るコースだったと思います。ちょっと遠回りになりそうだったので、島の東側を走りました。

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 多々羅大橋を渡ったところに、「サイクリストの聖地」なるスポット(道の駅 多々羅しまなみ公園)がありました。よくしまなみ海道の写真に撮られているところです。せっかくなので、ぱしゃり。

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 大三島と伯方島に架かる大三島橋。ここまで吊り橋ばかりでしたが、大三島橋はアーチ橋です。距離も短め。

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 三島大橋上ににある案内図で初めてしまなみ街道の全マップを見た気がする><

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 伯方島と大島に架かる伯方大島大橋。ちょっと写りが悪くですいません。一見なので、ベスポジわからないのです^^

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 伯方大島大橋の橋の上、西側には絵に描いたような瀬戸内の夕暮れがありました。磯かおりを含んだ風、やわらかく輝く海、ほんものは写真では言い表せないくらい美しいものでした。

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 大島と四国をつなぐ来島海峡大橋。これがしまなみ海道最後の橋です。たぶん、一番大きな橋だと思います。

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 来島海峡大橋の大島のふもとにある小さな公園で最後の休憩。さすがに疲れていて、久しぶりに行動食たべました。

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 なぜ、島の船着場にはネコがよく似合うのでしょう?

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 来島海峡大橋の上から。自転車のエントリー道路がくるくるとまわる細い通路になっていて、空を飛んでいるかのような錯覚に陥りました。

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 この日お世話になったホテルは「ホテル ポートサイド 今治」さんでした。このホテルは自転車のお部屋持ち込みOKです。コインランドリー、乾燥機はホテル内にあります(洗剤はフロントで30円で購入できます)。朝食(バイキング)は6:30からでした。フロントの方は親切で価格もお安く、サイクリストにとっては三ツ星のホテルです。この旅であと3箇所のホテルに泊まりましたが、最高のホテルでした。しまなみ海道からも近くて絶好のロケーションです。

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 食事は近所の焼き鳥世渡さんでいただきました。皮焼き、香ばしくておいしかった。

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  今治駅の近く、ホテルのすぐ側には現代の廃墟のようなシャッター商店街がありました。「今治 シャッター 商店街」と検索してみて、やるせない不治のウイルスに感染してるのではないかと考えさせられました。

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 島々は絵のように美しく、食べ物も格別に美味しく、サービスも行き届いているし、橋や建物や道路も綺麗なのに、 町全体が不当に寂れています。サイクリングの途中の島々でも「廃校」の札がかかった学校がありました。ガソリンスタンドのない町はどこまで給油にいくのでしょう? 首都圏に住む人はこういう現状を見て見ぬふりを続けています。