あと20回しかない

ジオパーク伊豆大島一周&ヒルクライム(3)

 朝、目が覚めてホテルの窓を開けると伊豆大島はもう青空でいっぱいでした。対岸にうっすら見えるのは伊豆半島です。

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 3月17日(木)はれ。4時間41分(バイクタイム2時間16分)48.54km。今日は三原山に登るんです。

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 気象庁の観測データは下記の通りです。午前中は北の風2〜3m/sくらい、午後は西向きの風2〜3m/sくらいでした。走っている時の感覚としてはほぼ無風でした。そして晴れ、快晴。まさに天恵とはこのことです。

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 6:00からホテル白岩さんの朝ご飯。

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 出発の荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトして8:30から走り始めました。三原山に登る前に、今年の6月に行われる全日本自転車競技選手権大会ロードレース実際のコースを走らせてもらいました。一部、下り坂でコンクリの滑り止め加工された区間があり、ここをレースで下っていくのはちょっと勇気のいる感じでした。

 当日はずっと晴れていて、海側にはいつも富士山がくっきり見えていました。普段、海側から富士を眺めることがないので、とても新鮮な感じです。

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 本格的なヒルクライムに入る前に、大島公園で椿まつりを見学。あんこさんたちの踊りが披露されていました。こういう地道なイベントが大島椿油のブランドを支えているんでしょうね。

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 大島公園から三原山頂口である御神火茶屋までおよそ10km、標高差480m平均斜度は4.8%です。10時から登り始めて、45分くらいで御神火茶屋の見晴し台まで辿りつくことができました。この「あじさいレインボーライン」と名付けられたルートにトンネルはなく、アップダウンというより一様の登りになっています。ヒルクライムコースとしては初心者向きと言えます。

 オフシーズンのウィークデーだったこともあり、車の往来はほとんどありませんでした。そして特筆すべきは道路の砂浮きが少ないことです。清掃などの管理が行き届いていると感じました。自転車のダウンヒルではちょっとした路肩の砂が命取りになりかねません。伊豆大島のような自然豊かな土地で、このような道路コンディションが保たれているのはよほどの努力がされている証拠ではないでしょうか。

 当日は最高気温18℃の予報でしたので、夏場と同じ半袖ジャージとショートのレーパンを着用しました。朝方だけアームウォーマーをつけていましたが、登坂中にさすがに外しました。風もなく、晴天で、静かな山中をヒルクライムして、気持ちよくないはずがありません。とにかくもう、無条件に気持ちいいんです。そして、気持ちいいは三原山頂口でピークに達しました。

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 富士山だけでなく、冠雪した南アルプスまで一望できます。眼下には元町地区と海です。そしてこの丁度後ろの南側が三原山頂口です。

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 わたしたちは三原山温泉・大島温泉ホテルで昼食をいただき温泉で汗を流しました。食堂の前の張り紙に「バス」とな?! で、この三原山温泉の露天風呂のロケーション素晴らしかったです。晴れていることもあり、公式サイトそのままの景色でした。

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 普段、大勢でヒルクライムをする機会なんてありません。自分がどれくらい登れるのか確かめる術がないのです。今回「自分の体はよくもわるくも人並みなんだな」と実感しました。年齢相応の体力しかないし、斜度が上がればみんなと同じようにしんどいわけです。レースを目指しているわけでもなく、無理をする必要はないのですが、ひとりだとどうしても頑張っちゃう傾向があります。平凡な自分の身体能力で十分楽しめるし、楽しんでいいんです。これでいいのだ、と。

 登りとは違う冷い汗をかきながらダウンヒルを下り、ホテルに預けていた荷物を受け取って元町港に集合しました。

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 ここで自転車を輪行袋に入れます。

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 東京へ向かう大型客船さるびあ丸の出向は14:30です。

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 出航のセレモニーがあり、あんこさんたちの紙テープがちぎれた後、ドラマみたいな展開がまっていました。

 19時の東京着予定までの4時間半の船旅です。

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 大島がどんどん小さくなっていきます。

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 東京湾の浦賀水道の横須賀沖に浮かぶ第一海堡。東京の玄関です。

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 夕方までずっと晴天がつづいていたため、三浦半島越しに富士山に沈む夕陽を楽しむことができました。なんという贅沢。

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 レインボーブリッジをくぐればもう竹芝桟橋です。旅を惜しむきもちでいっぱいになりました。

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 輪行袋をほどいて、家まで自走です。自宅に帰るまでがサイクリングです。

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 とにかく天候に恵まれた贅沢な3日間の旅でした。最後に一緒に走っていただたみなさま、近畿日本ツーリストのスタッフのみなさま、企画をしてくださった東京都のみなさま、大島町のみなさまに感謝いたします。またかならず伊豆大島で遊ばせてもらいたいと思います。ありがとうございました。