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霞ヶ浦を一周してみた(1)

 霞ヶ浦を一周する計画を立てました。潮来市のホテルをベースにして、1日目は東京から潮来、2日目は霞ヶ浦1周、3日目に東京へ帰るという日程です。2015年の走り納めとしてふさわしいライドになりました。

 12月29日(火)はれ。7時間35分(バイクタイム5時間27分)135.63km。練馬区8時の気温は3℃、中間地点の我孫子市の最高気温10℃。午前中は無風〜北の風1-2m/s、午後は北西の風1-3m/s〜西の風3-4m/sくらい。

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 こうやって見るとほぼ真一文字に東向きです。そして予報(予報は北東〜東の風)に反して午後から西風が吹いてきました。「毎日が追い風でありますように!」と願わずにはいられません^^

 お昼ご飯は道の駅 しょうなんでお弁当を買ったんですけれど、ここのフードコートみたいところ、実は喫茶店なので持ち込みでは食べられないんですよね。しょうがなく、しばらく走って道の駅 発酵の里こうざきにたどり着きましたけど、結局テントの吹きさらしで食べるはめになりました。単なるテナントの集まりを「道の駅」と呼ぶのはやめてほしいな、まぎらわしい。

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 道の駅 発酵の里こうざきにあるファミマには恵方巻きの旗がはためいていました。まだ年末だよ、季節感ゼロで鬼がわらっちゃうよ。あの太巻きってよほどいい商売になるってことなのか? ちょっとぐぐったら、下記サイトがでてきました。予約が積み上がる商材ってだけの話らしいです、ホント?

 地方でひっそりと行われている「祈り」みたいな年中行事を、商売のために全国に広めて、季節感や風土をおかまいなしに売り上げアップキャンペーンを全国展開するのはどうなの? 文化の消費みたいな感じがしてしまいます。

 手賀川から利根川に出てからずっとの右岸を走っていまいしたが、赤いアーチの神崎大橋で左岸に渡りました。利根川の特に下流域は橋がものすごく少ないので1つやり過ごしてしまうと何十キロもロスをすることになります。地図上で橋があっても自転車が渡れない場合もあるので充分注意してください。関東平野は真っ平らですが、このへんを走っているとぽつんと筑波山が見えています。利根川を走っている間中、そして翌日の霞ヶ浦一周している間もずっと筑波山が見ていてくれた感じがします。

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 この神崎大橋を過ぎたあたりで風が完全に西からのフォローになりすべるように走りました。あんまり気持ちいいし、時間も予定以上に早かったので少し回り道をして外浪逆浦(そとなさかうら)の西岸から北浦の入り口まで回ってから潮来にいくルートに変更しました。北浦の入り口には鹿島神宮一之鳥居が静かに西日に映えていました。美しい。

 きっとすごいポータルだろうけど、対岸からはさすがにハックできない(コラ

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 お世話になったのは潮来ホテルさんです。自転車はロビーのバックヤードで預かっていただけました。このへんは東京からほど近いロケーションでロードバイクのサイクリストも多いようです。なので、「東京から来たんですか!」と驚くのはちょっと白々しいかな*1

 夕食は18時〜20時くらい、朝食は7時から9時まで*2。館内にコインランドリーはなく歩いて10分くらいのところになってしまうようです*3。朝食がもう少し早いと自転車の人は嬉しいんだろうけど、自転車本体をバックヤードで預かってもらった時点で及第点です!

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 大の男がうまいのまずいのを言うのはどうかと思うけど、夕食を期待するとがっかりします。多くの口コミのとおり、どの料理も冷たいんですよ。あとからもってくる焼き物や揚げ物も冷たいの。品数はたくさん出てくるけど、多すぎて食べきれない。社員旅行とかで幹事さんが品数重視してるんだろうけど、「少しぜいたくなものをちょっとずつ食べたい」の真反対でした。雑なものが食べきれないほどたくさんでてくるの。あんまり多かったから、家の人が食べきれなを折にしてもらいました。

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 しばらくしたら責任者っぽい人が来て、お部屋には(外には)持ち出せないという。食品衛生上面倒な決まりがあるんだろう*4。「自己責任で!」って貰ってきちゃった。よし、おみやで呑むぜ。

 昭和という時代なのか、わたしが育った名古屋という地域限定なのかわかりませんが、冠婚葬祭で出されて食べきれなかった料理を折詰にして、お持たせにしてもらってました。子供はけっこう嬉しかったりしました。あれでだいぶ食中毒でたんやな… ん? この折詰には「寿」ってあるから、結婚式のおみや用なんじゃないの?

 中学校だか高校だかの英語の教科書で、レストランで食べきれなかった分を折にして持って帰る話が出てくるのをふと思い出しました。あれって国も限定されてなかったし、どこまで信じて良い話か分かんない。そういえば、何年か前に上海の和平飯店でご飯を食べた時に、友達が「包んでください」みたいなことを言って、普通にパッキングしてくれたよな。

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 このホテル、お部屋からの眺望が最高でした!*5 特に北利根川に映える夕陽は言葉に表せないくらい素晴らしく、お風呂からお部屋から、暮れていく夕景をこころゆくまで楽しみました。 しみじみとっぷりと暮れの空を1時間以上眺めるなんて、一生に何度も出来ることじゃない。こんなことやあんなこと、生きてるうちにやれることってどれくらいあるんだろう…  

 「美しい」っていうのは情報で、しみじみ味わうこととは違います。自転車で5時間走りました、135km走りました、っていうのは情報で、走っているその何時間かを「味わう」ことがライブです。その夕日は何色で、どんな味で、どんな形や手触りがあり、何を思い出すか最初から最後までしっかり味わいたい。もうたぶん味わえないものが目の前にありました。それは効率のいい方法じゃないし、それを誰かに伝える術もないけど、こういう生っぽいものと一緒にいられることが大事なのだとつくづく思う年の暮れでした。

*1:考えてみれば、ホテルマンという職業はハレの日のお客さんに対して毎日同じことを繰り返すのがサービスだから、長距離サイクリストに毎回驚いてあげるのもきっとサービスの一種なんだよね

*2:和定食と和洋バイキングが日替わりで、和定食はハズレ

*3:今回は荷物を別送したので、洗濯しなくても着替え分はあるんだよ♪

*4:この時は気づかなかったけど、もしかしたらルームサービスとの兼ね合いがあって、お部屋で食べることに対して別料金を取りたいってことだったかも?

*5:シングルのお部屋は眺望ないようです