奥多摩周遊道路

 ぼくはサイクリングに出る時「○○行くぜ!」と最初から目的地がハッキリしている時もありますが、たいていは「今日は山 方面に行こう」とか「南に向かって走ってみよう」みたいな漠然としている時がほとんどです。昨日(6/24)は午後に南向きの風が吹く予報なので「午前中に海まで行って午後は追い風で帰ってこよう」みたいなアバウトなものでした。

 が、他のローディの人たちにまぎれてついふらふらと津久井湖方面へ、「えい、ままよ」と相模湖まで行ってみることにしたのです。それが奥多摩周遊道路への入り口とも知らずに。

 6月24日(土)はれ。午前中はほぼ無風、午後からは3m/sくらいの南西の風。青梅市の最高気温30℃。10時間50分(バイクタイム7時間53分)165.16km。

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 練馬時代には考えられないことですが、「あれ、なんだか相模湖まで簡単に来れちゃったね」という感想。

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 もしかして奥多摩湖まで大したことないかも… ←いつもながら根拠なし

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 上野原から県道521号、522号に入ったばかりの頃、もうコンビニもなくなってきて雑貨屋さんみたいなところであんぱんを補給。*1この時、日焼け止めを忘れてきたことに気付き途方にくれる。

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 この先、都民の森の先までのぼるのぼる、のぼるくんです。多少のアップダウンはあるもののだいたい30kmくらい、獲得標高で1,000mくらいは登ったんじゃないかしら? そして他のローディのみなさん早い。アラフィフのおじさんは、あと20年くらい大事に膝を使いたいわけよ。「この膝ぶっ壊れてもいいっっっ!!!」みたいなアストロ球団魂はもうありません。

 そしてみよ、この恐ろしい看板を! この看板の本当の意味はダウンヒルが始まるまでわかっていませんでした。

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 飲み物の自販機はちょこちょこあるものの、食べるものはぜんぜんありません。普段なら横目で通り過ぎそうな都民の森で何か食べるものを… 

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 みとう団子。

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 みとう田楽。これ、とぅるんとぅるんの不思議食感でした。「とぅるんとぅるん」という形容はこの食べもののためにあるんじゃないかと思うほど。

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 それにしても自転車多いです。こんな人気のない場所に自転車とバイクの人がこんなに集まっていようとは。驚きです。

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 下り心拍数上がりまくりです。だんだんスピードに慣れていく自分もいて、ブレーキから指を離したい衝動にかられます。あれだ、スピードの向こう側の境域ってやつですね。

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 この日もバイクのお友達がスピードの向こう側に逝っちゃったようで、救急車の目撃がSNSでされていました。このダウンヒルでは、カーブ以上にバイクが危ないのです。彼らは完全に攻めに来てるわけで、凄まじいスピードで膝を擦りながら坂を下っていきます。もしコーナーの出口で自転車がふくらんでいたらひとたまりもありません。かといって、こちらも浮砂にタイヤをとられたりしたらガードレールの向こう側に飛びますので、なるべくインコースで曲がりたいわけです。バイクの音がしたらとにかく減速してゆるく曲がる、を心がけないといけません。

 坂を下り切るとようやく奥多摩湖が見えてきました。奥の奥多摩湖、先っちょらへんです。

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 矢久亭でとろろそば。手打ちで美味しいんだけど、サイクリストにはちょっと少ないなあ… 矢久亭でよかったのは、出入り口の水道が使わせてもらえることでした。

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 奥多摩湖と言えば、帰り道の青梅街道のトンネル。下り坂で濡れててバンプで超怖いんだよなあ。あれさえなければ、楽しいコースなんだけど。

 この日、青梅市のトンネル内で自転車がトラックの追い越しざまに轢かれてお亡くなりになりました。同じ日に近くを走っていたサイクリストとして、心よりご冥福をお祈りいたします。この事故は高齢のトラックドライバーとか、トンネル内の自転車追い越しについてとか、いろいろな問題を提起されていると感じました。

www.sankei.com

 奥多摩湖を過ぎ、青梅市のセブンイレブンで今更ながら日焼け止めをゲット。もう14時を回ってるし、遅いんですわかっています。写真に写っているセブンイレブンのワッフルコーン、先っぽまでクリーム入ってます。コーンもめちゃ美味しい。

 奥多摩湖からの帰り道はいつも思う。青梅って都会だなあ、と。陽もまだ高かったし、青梅市街地から福生までゆるゆるとまっすぐで走りやすい都道249号(西多摩産業道路)を流しながら、自転車って楽しいなあとつくづく感じました。帰り道も楽しいなんてレジャーがあるでしょうか。

 帰宅して、メンテして、シャワーして、かしゅ。走り終えたらいつもタイヤとホイールを拭いて、軽くチェーン清掃と注油して、全体を拭き掃除するんですけど、この時「よく走ってくれたね。ありがとう」と声をかけています。*2特にこんなハードな坂を無事に走り終えた後はそうです。ただ、他人には見られなたくないね^^

 

*1:この判断は正しかった。だって、ここがおそらく最後の食料品売り場だっただろうから。だんだん本能が鍛えられてきたぞ!

*2:水の伝言チックだと笑うこともできるんだけど、実際これまで事故らしい事故や、落車らしい落車も起こしてないし、あれですよ、人馬一体(何かちがう)  かれこれ1年以上パンクもしていません(パンクは運だからなあ

四国上陸(5)名古屋(新幹線)東京

 もう四国でもなんでもないのに、タイトル変わってなくてすいません、すみません。帰り道にちょっとお墓まいりする話です。さらっと済ませます。

 6月5日(月)はれ。2-3m/sくらいの北の風。名古屋市の最高気温27℃。5時間41分(バイクタイム2時間43分)53.8km。

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 おはよう、ナナちゃん。

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 今は中央線沿線に住んでいるんですが、ぼくが生まれたのも中央線沿線でした。

 ぼくにしか見えないものが写っています。ある種の心霊写真ですね。*1

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 ぼくが生まれる前にも咲いていた、そして多分ぼくが死んだ後も咲くであろうアジサイ。

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 鉈薬師、この間も閉まってた。四国帰りなのに、なかなか仏縁がないものだ。

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 CBC、中部ニッポン放送

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 大須でランチ、食べてばっかしだなあ。

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 さあ、スーパーエクスプレスに乗るぞ。

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 三列シートの後ろだとスーツケースと一緒でも大丈夫。

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 さあ、東京駅からもうひと走り。自走はベツバラというしね。

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 そういえば帰り道、すっごく速い電アシ車がいて、ぜんぜんペダルを回さなくて35kmくらい出てたと思います。次の交差点の横断歩道を自転車みたいに渡ってきたので「それ違法改造でしょ」って言ったら、「お前に関係ないだろ(怒」ですって。*2

 練馬駅を過ぎたあたりでゲリラ雷雨に見舞われて、雨宿り。

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 結局2時間半くらい雨宿りして、すっかり体が冷えてしまいました。ほんの数キロ、練馬区と武蔵野市の区界あたりだと路面も濡れていませんでした。なんだそりゃ、そこまでタクシー輪行してもよかったな。

*1:記憶というのは思い出すたびにすこしづつ書き換わり、リアルから遠のいていくといいます。こうして名古屋を訪れると湧き出てくる感情やらエピソードは実際に起こった事実とはもう違うかも知れません。そうそう、昔はこの道はなかったんだよね?と証人が欲くなっちゃうこともりあります。でも(多分)その人の持つフィクションとも微妙に違ったりするんだよ。所詮自分を証明できるのは自分だけで、正しい選択だったかどうかジャッジするのも自分なんだろう。

*2:敬愛する自転車ツーキニストの疋田智さんが、津波などの緊急時に電アシのリミッターを解除するてんでんこボタンを提唱していらっしゃいます。アイデアは素晴らしいけど、結局こうやってグダグダに利用されちゃうのではないかな。

四国上陸(4)和歌山−難波(近鉄)−名古屋

 た、タイトルに偽りあり! すいません。もうすでに四国は出ているんですが、一応続きものなのでタイトル統一しています。ワカヤマ第二富士ホテルさんの朝。

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 朝ごはん。

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 6月4日(日)はれ。2-3m/sくらいの東の風。大阪市の最高気温25℃。4時間8分(バイクタイム2時間54分)72.12km。

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 実は3日前に岡山を出てからずっと、目の充血と鼻水が止まらなかった。おそらくこの時期の西日本の花粉的なもの。思えば、昨日の頭痛もアレルギーがひどくなったのかも。早く薬飲めって話。

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 紀ノ川を越え、和歌山大学の横を通って日本列島の中央構造線を越えます。心配するほどの起伏はなく、すんなり走れました。和歌山市から難波まで主に国道26号船ですが、ものすごく走りやすい道でした。トラックはいないし、路側帯がやたら広いし。ただ、スーパーやらショッピングモールに出入りするおばちゃんドライバーが、追い越しざまにウインカーなく左折するんです。まあ、日曜の午前中でしたから。

 途中、岸和田城の二の丸みたいなところで剣道の練習をしていましたが、掛け声の気合すごい。中でけが人出てるんじゃないか、心配になるレベルでした。こ、こわい。これが岸和田なのか?

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 道がいいので、あっという間に難波に到着。

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 今日はもう自転車に乗らないということで、店員さんにも断って、お好み焼きでカシュ。自転車の旅で何が楽しいかって、ほとんど無計画なところだよ。

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 近鉄難波で輪行の準備。梱包してたら、ご同好のカップルに声かけられました。「そのジャージ、めっちゃいいですね」と。

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 名古屋へ。

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近鉄特急は2列シートしかないので、ぎりぎりでした。

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ななちゃん。キミだけがぼくの帰りをまっていてくれる。

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 かあさん、ぼくが名鉄グランドホテルに泊まれる日が来るとは!

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 この日は輪行袋で来たからよかったものの、自転車のママでは部屋には入れないそうです。バックヤードでも預かれないと。館内にコインランドリーはなし。朝食はバカみたいお高い。格式高いって大変なのねえ、星ひとつ。

 コインランドリーを求めて納屋橋のさらに向こう側まで歩きました。ったくよー。

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 洗濯おわって、地下鉄で今池まで。随分変わっちゃったな。*1

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あらたるとさんで軽くごはん。今池の夜はふける。

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*1:新今池ビルにあったスガキヤを思い出してかなしみを新たにしてしまう。もう、映画館もビリヤード場もないんだってよ。ダイエーやユニーがなくなったのはいつだつたか。 思い出なんて自分だけしか知らないフィクションだよねポエム。

四国上陸(3)丸亀−徳島(フェリー)和歌山

 6月3日(土)はれ。ごく弱い北の風。高松市の最高気温25℃。7時間56分(バイクタイム5時間56分)131.70 km。

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 この日はですね、ものすごくいい天気だったんです。にもかかわらず、朝の走り始めから夕方まで頭がガンガン痛くって、ちょっとした路面のバンプが脳に直接語りかけてくるようなサイクリングでした。ぐはっ(吐血)

 相変わらず香川県内の国道11号は危険な感じでしたけれど、天気はいいし、瀬戸内海の景色は素晴らしいし、頭は痛いし^^ とりま、瀬戸大橋とオリーブ園!

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 9:30ごろ、高松中央公園で一休み。公園というはですね、ある程度都会(市街地)にしかないんですよね。しみじみ。

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 津田の松原。海岸まで出れば、さぞ美しいのであろうけど、なにしろ頭が痛くて….

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 高松を過ぎたあたりから、トラックの通行量がかなり減りました。対岸には小豆島(だと思う)

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元匠 湊店でお昼ご飯(というかうどん)。ひやかけ、おあげ、からあげ、だし巻き。腰があってうまし。

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 ご飯も食べ終わり、ルート的には島田島をめぐって… となるところですが、ちょうど頭痛がピークでして、アップダウンに耐えられそうになく、ちょっとショートカットしてしまいました。おかげで、鳴門海峡大橋を見そこねています。

 ちょうどこの頃、「さて、今日はどこまで行こうか」と思案していました。仕事のお休みは6日までいただいています。5日まで頑張れば、室戸岬を過ぎて高知市に入れるかもしれません。6日を帰還日とすればいいでしょう。けれど、けれど、高知からどうやって帰るの? 電車は走っているの?*1 などと考え始めると、帰れる感じがぜんぜんしません。そして何度もいうようですけれど、頭が….

 あ、電車がダメぽなら徳島からフェリーがあるじゃない。

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 困った時のフェリーだのみ。乗船料が2,000円と自転車持ち込みが700円。袋に入れなくても、貨物としてそのまま乗船スタイル。

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 徳島から和歌山まで2時間の優雅な船旅。ちなみに、乗船はバイク・自転車が先です。並ぶ列はバイクと一緒ですが、バイクに人たちを先に行かせましょう。

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 旅行前、アームカバーを新調したんですけれど、すこし寸足らずだったみたい。恥ずかしい日焼けになってしまいました。

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 ぐっばい、四国!

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 あいるびーばっく…

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 あっという間に和歌山市駅。小栗くん、たまちゃん、お元気ですかー! この頃になってようやく頭痛が沈静化。

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 お泊まりは和歌山市駅から徒歩7、8分くらいの「ワカヤマ第二富士ホテル」さん。客室内に自転車入れるのに、交渉が必要でした。館内にコインランドリーあり。朝食は6:30から。

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 夕食は駅前のくろしおさん。いさきの炙り。

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 お酒は世界一統。

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 イワシの煮付けと唐揚げ、美味しかった。

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 締めはお寿司で贅沢しちゃいました。おつかれちゃん。

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 ひとつはっきりさせておきたいんですけど、ぼくの旅行の目的は八十八ケ所お遍路ではないし、四国1周でもありません。ただ、初めての道を走りたいだけなんです。多分人が一生のうちに通れる道と言うのは限られていて、少しでも多く少しでも長く、初めての道を知りたいんです。なんという単純さか!

 鉄道ファンを鉄ちゃんというなら、さながらみっちゃん。みちみち◯ンコしてます。  

 

*1:もちろんJRも走ってるんだけど、たぶん時間が読めない。

四国上陸(2)今治−丸亀

 四国の今治で迎える新しい朝です。すぐ近くが海なんだと、この時初めて知りました^^

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 ホテル ポートサイド 今治さんの朝食。6:30からでした。

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 6月2日(金)くもりのちはれ。午前中は2m/sくらいの南西の風、午後は2〜3m/sくらいの北の風。ただし、このあたりは地形によって風向きがくるくると変わります。四国中央市の最高気温25.5℃。9時間445分(バイクタイム6時間0分)131.21 km。

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 すこし路面が濡れています。どうやら夜中は雨だったようです。やんでよかった。四国の山々峰々から雲が湧いて幻想的な風景です。

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 そもそも四国を走ろうと思い立ったのは今年の3月に愛媛県が発表した「サイクリングアイランド四国」のyoutubeを見たのがきっかけです。

 四国1周1,000kmのコースが設定されていて、上記のサイトにはルートラボのルートも示されていました。基本的にはこのルートをiPhoneのCyclemeteに取り込んで参考にさせていただきました。

 愛媛県内には、他にもいくつもサイクリングコースが設定されていて、主要なコースや鉄道駅までの道にはしまなみ海道にあったようなルートラインが引かれています。自転車走行空間をこのような線として捉えるのはとても重要なことだと思いました。

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 西条市の県道13号、中山川にかかる橋の上から綱付山方面。

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 これが新居浜(にいはま)駅ですね。浜名湖にあるのは、あらいはま。*1

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 四国に入ったらうどん以外は食べないぞ! と固く決意していましたが、けっきょくいつもの補給食などたべております。

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 食事をしたのは新居浜市の池田池公園なんですけど、けっこう大きめな公園なのに、どうやら水飲み場がなかったです。

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 新居浜を過ぎたあたりから国道11号を走っていたんですが、正直ゆるくありませんでした。車幅が狭いし、トラックの交通量がものすごく多いのです。そもそも四国は平野部が少ないので、幹線道路にトラックが集中する傾向があります。

 そんなきつい幹線道路を走っていて、ぜんぜん海も見えないし、気分はどんよりするばかり… と思っていたら、急に海が見えました。寒川海水浴場ですね。

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 南側は山どーん。

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 JR予讃線の伊予寒川駅。ローカル駅ってなぜかほっとしますよね、実際に利用してるひとはどう思ってるかわかりませんけれど。

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 15時頃、だいたいあと50kmくらい走れるかな…という感じがしたところで、この日泊まるホテルを電話で予約しました。

 この日の宿も決まって、ゆるゆる走っていると、ふと気になる標識を発見しました。

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 「讃岐の鈍牛」大平正芳元総理大臣、観音寺市のご出身だったんですね。豊浜八幡神社に瀬戸内海を見ている元総理。やはり総理大臣に一度はなってみたいものだ…

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 四国に入ってはじめての讃岐うどん! 将八うどん 観音寺本店でいただいた、ひやかけ。かしわ天&いなり。透明なおだし、やさしい味です。

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 丸亀市に入りました。ここらの人に「東京から来たんですけど、丸亀製麺てどこですか?」とぶっ込んでみたい。おもしろ返し… ( ‘ ^‘c彡☆))Д´) パーン

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 この日に宿泊したのは「チサンイン 丸亀善通寺」でした。こちらのホテル、自転車を室内に入れるのを最初は拒否されました。交渉して室内で逆さに置くことでいれさせていただきました。うーん、タイヤが汚いということだったら、車椅子とかどうすんねん。

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 こちらのホテル、フロントの横にコインランドリーあります。近くに飲食店がほとんどありませんが、すぐ隣がスーパーなので、そちらでお惣菜やお弁当を買って夕食としました。


 サイクリング中、香川出身の女優Nさんのことをぼんやり考えていました。才能があるというだけでない、気迫のこもった舞台は1度見たら忘れられません。この、のんびりとした土地から彼女のような苛烈な人材が出ることに、ある種の違和感がありました。しかし、のんびりとしているからこそ、そこに芽生えたエッジある才能というのはどれほど焦れたことでしょう? 地方から東京へでてくる人の多かれ少なかれが、そのような自意識から逃れることができません。そして、その自意識の多くは救われないのです。

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 人の自意識は救われない。これはおそらく弘法大師のむかしから変わりません。ぼくは誰ひとりとして他人の自意識を救うことはできない、つづめて言えば「自分は誰かを救うことはできない」ことに急に気がつきました。え!? お前何様よ! と嗤われちゃうかもしれません。たくさんのというにはあまりにおびただしい救われない人々がいて、自分もまたその一列につながるのだと、つくづく悲しくなりました。  

*1:14歳の夏、リアル厨二病だったぼくは人生はじめての一人旅で浜名湖の新居浜へ行ったのです。国鉄名古屋駅の東口中央改札、大時計のある切符売り場で「にいはま駅まで」といい、駅員さんに「四国の新居浜?」と聞かれて混乱してしまいました。あれから38年、やっと新居浜駅前に立ちました。

四国上陸(1)岡山−しまなみ海道−今治

 朝起きたら姫路でした。車窓からうっすら朝靄のかかる姫路城も見えたんだけど、うまく写真が撮れません。

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 あらかじめ用意した朝食を済ませ、サンライズ車内でジャージに着替えて支度を整えたりしているうちに岡山着。

 キビ団子はもう食べちゃったから、犬も猿もおねえさんも誰もいません。あれ、岡山駅前って天満屋じゃなかったっけ? あいまいな記憶がわずかに蘇ります。

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 本日の道程は以下のとおり。6月1日(木)くもり。午前中は2m/sくらいの南西の風、午後は2〜3m/sくらいの南の風。福山の最高気温27.7℃。12時間11分(バイクタイム8時間15分)183.61km。

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 岡山から尾道まではだいたい国道2号線を走ります。国道2号線を目安にすれば迷うこともないし、ほぼ平坦に走れまます。

 笠岡運動公園で一休み。わずかに南風ですが、山と海に囲まれた地形では風向きは急に変わったりします。国道2号はここまで真っ平ら走りやすい。ややトラック多いけど紳士的。

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 モータリゼーションの最たる国道2号線は自転車走行を前提にしていない区間も多いです。例えば倉敷の高梁川、どう渡るのが正解だったのか?  ツーリング中に一見で走るような場合、意図しないままに危険なコース取りをしている場合があって注意が必要です。

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 東尾道公園で水浴びとお昼ご飯。ケイデンスセンサーとスピードメーター反応しなくなったけど、電池変えれば治るかな?治るといいな…

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 食べてるものはいつものツーリングと代わり映えしません。

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 スピードセンサーの応急処置done。なんでいつもこいつは旅行中にぶっ壊れれるのか?

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 ぅえーぃ! 来たぜ、しまなみ海道

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 いまさらながら告白すると、しまなみ海道をロクに調べもせずここまでたどり着いた自分に驚きます。到着してから気づいたことですが、自転車は高速道路の脇をずっと走れるわけじゃありません。島々を繋ぐ橋梁部分だけ脇を走らせてもらい、あとは島内の下道を走るんです。橋は下を航行する船舶のためにかなり高めに架けられています。橋まで登り、渡ったら下る連続です。坂そのものは3〜5%程度で数百メートルですが、7回も繰り返すとだんだんキツくなっていくのでした。実はルートラボ で確認したコースは高速道路コースなので、全体で140kmちょいで獲得標高も大したことはありませんでした。まさかこんなに登るとは^^

 本州に別れを告げて向島にかかる尾道大橋を渡っています。

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 向島に渡ったすぐにある公衆トイレの男女のピクトグラムはサイクリストになっていました。

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 しまなみ街道に入ると、自転車のためのルートが道路上にラインで引かれています。このラインを辿れば、島内で迷ってしまうことはありません。

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 向島と因島に架かる因島大橋。大きな橋になってまいりました。

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 因島と生口島に架かる生口橋。たしか、

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 やはり結構高い所まで登っています。

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 生口島と大三島に架かる多々羅大橋。生口島に入った時、道路上に引かれた今治へ続くラインは島の西側を回るコースだったと思います。ちょっと遠回りになりそうだったので、島の東側を走りました。

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 多々羅大橋を渡ったところに、「サイクリストの聖地」なるスポット(道の駅 多々羅しまなみ公園)がありました。よくしまなみ海道の写真に撮られているところです。せっかくなので、ぱしゃり。

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 大三島と伯方島に架かる大三島橋。ここまで吊り橋ばかりでしたが、大三島橋はアーチ橋です。距離も短め。

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 三島大橋上ににある案内図で初めてしまなみ街道の全マップを見た気がする><

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 伯方島と大島に架かる伯方大島大橋。ちょっと写りが悪くですいません。一見なので、ベスポジわからないのです^^

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 伯方大島大橋の橋の上、西側には絵に描いたような瀬戸内の夕暮れがありました。磯かおりを含んだ風、やわらかく輝く海、ほんものは写真では言い表せないくらい美しいものでした。

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 大島と四国をつなぐ来島海峡大橋。これがしまなみ海道最後の橋です。たぶん、一番大きな橋だと思います。

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 来島海峡大橋の大島のふもとにある小さな公園で最後の休憩。さすがに疲れていて、久しぶりに行動食たべました。

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 なぜ、島の船着場にはネコがよく似合うのでしょう?

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 来島海峡大橋の上から。自転車のエントリー道路がくるくるとまわる細い通路になっていて、空を飛んでいるかのような錯覚に陥りました。

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 この日お世話になったホテルは「ホテル ポートサイド 今治」さんでした。このホテルは自転車のお部屋持ち込みOKです。コインランドリー、乾燥機はホテル内にあります(洗剤はフロントで30円で購入できます)。朝食(バイキング)は6:30からでした。フロントの方は親切で価格もお安く、サイクリストにとっては三ツ星のホテルです。この旅であと3箇所のホテルに泊まりましたが、最高のホテルでした。しまなみ海道からも近くて絶好のロケーションです。

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 食事は近所の焼き鳥世渡さんでいただきました。皮焼き、香ばしくておいしかった。

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  今治駅の近く、ホテルのすぐ側には現代の廃墟のようなシャッター商店街がありました。「今治 シャッター 商店街」と検索してみて、やるせない不治のウイルスに感染してるのではないかと考えさせられました。

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 島々は絵のように美しく、食べ物も格別に美味しく、サービスも行き届いているし、橋や建物や道路も綺麗なのに、 町全体が不当に寂れています。サイクリングの途中の島々でも「廃校」の札がかかった学校がありました。ガソリンスタンドのない町はどこまで給油にいくのでしょう? 首都圏に住む人はこういう現状を見て見ぬふりを続けています。  

 

 

四国上陸(0)サンライズ

 6月1日から5日間、四国の北の方を走ってきました。地名でいうと、岡山−しまなみ海道−今治−丸亀−徳島−(フェリー)−和歌山−大阪−(近鉄)−名古屋です。四国へは初めての旅行になりました。

 今回のツーリングのために特別に用意したジャージがこちら。

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 いやいや、八十八ケ所お遍路さんをするわけじゃありません。ただ、交通安全のご利益はありそうでしょ? ジャージのデザインとしてもかっこいいし。←このばちあたりめ

 このサイクルジャージは観音寺さんで通販しております。

 例によってまったく無計画のまま、ぼんやりと「しまなみ海道走ってみたい」動機でした。最初の課題は、どうやってしまなみ海道までいくか? です。で、選んだ方法がこちら…

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 夜行寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」*1です。前日の22時に東京駅発、翌日の6時27分に岡山着です。こうして東京駅で輪行袋を抱えていると、この駅に集う旅人のひとりになった感じがひしひしとします。ごく控えめに申し上げて、おらニヤニヤ止まんない。

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 座席の多くが個室シングルです。ずらりと並ぶ、部屋はまるでホテルみたい。サンライズで輪行するヒントですが、シングルの2階部屋を取ってください。1F部屋は狭い階段の角を曲がる必要があり、おそらくかなり困難なはずです。2Fに上がる階段も広いわけではなく少し体格の大きい人ではひと苦労かもしれません。*2

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 部屋に入るとほとんどベッドですが、脇の空間に自転車が置けます。車内も個室内もたいへん清潔で気持ちよく過ごせます。電源がありスマホ等の充電できます。目覚ましもありますが、かなり控えめな音なので必要なら携帯等でアラーム設定した方がいいかもしれません。つまり、寝心地も上々です。

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 ぐっない、とうきょう!

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*1:サンライズ瀬戸とサンライズ出雲は車両が連結されおり、岡山で分離されてそれぞれの終着駅へ向かうのです。

*2:サンライズで輪行するためにはまず痩せろって話