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7月16日(土)くもり。午前中は南の風2〜3m/sくらい、午後は南東の風3m/sくらい、夕方から北の風1〜2m/sくらい。8時間15分(バイクタイム5時間24分)136.63km。
琵琶湖一周、いわゆるビワイチに行ってきました。大まかなスケジュールとしては、1日目に名古屋→琵琶湖のホテル、2日目にビワイチ、3日目に琵琶湖のホテルから京都です。行き帰りの移動は新幹線を利用しました。輪行スタイルとしては担いで現地入りではなく、名古屋までヤマト便で送り、京都からまたヤマト便で自宅へ送るという方法です。具体的な方法としてはこちらのエントリーも併せて参照ください。下記の図でいうと、A地点が名古屋でB地点が京都です。
実走時に参考にしたルートはこちらになります。厳密にはこの通りに走ったわけではないのですが、ほぼこれをトレースしました。
自宅から名古屋まで手ぶらで移動
朝4時に起きて朝食を食べ、4時45分には自宅を出ました。あとはもう手ぶらで名古屋までいくだけです。自転車もリュックもヘルメットもシューズも前々日に名古屋へ送ってしまっていますから、楽チンこの上ないです。新幹線の始発である6時発のぞみ1号に乗りました。
1時間半、あっという間に名古屋着。
ヤマト運輸の名駅二丁目センターが始まる8時と同時に自転車を受け取ります。
1日目のサイクリング
輪行バッグだけをヤマト運輸の京都駅前センターへ送り、ここから走り始めました。
16日はめちゃくちゃ風に恵まれて、ずっとフォローで走りました。朝からずっと2〜3m/sくらいの南風を受け「風運」のよさ抜群です。霞ヶ浦一周の時もフォロー続きで「風を呼ぶ男」なのかしら? しかし、この日にはわからなかったのですが、フォローでスピードが乗りすぎて知らず知らずの間に膝に負担がかかっていたのでした。そして2日目にこの頑張り過ぎを後悔することになります。あまりトルクをかけないで、クルクル回して乗らないと連日のロングライドは辛いものになってしまいます。早い人に比べればノロノロなんですが、自分の能力に見合ったスピードとペダリングを心がけなければ自滅してしまうと学びました。
濃尾大橋で木曽川を渡りました。
この辺(一宮市・羽島市)でも木曽川やたら川幅があります。ここまだ中流域だと思うぞ。
赤いトラス構造が美しい羽島大橋で長良川を渡りました。
大垣を過ぎ関ヶ原に入ったところで、ローソン 関ヶ原町店で補給しました。
関ヶ原には「決戦地」の看板が!
国道21号に入ったあたりから登り始めて15kmくらいで200mくらい登るんですが、ゆるい勾配でぜんぜん辛くはありません。この区間はトラックの交通量が多いため、むしろそちらの方が気を遣いました。登っているよりも下っている方が長いと感じるくらいです。
気持ちよく坂を下り終わった頃、右手になんだかでかい兜が見えて来ました。どうやら小谷城址のようです。小谷城戦国歴史資料館の前には大きな兜があるのです。どうやらNHK大河ドラマ『江』の放送記念で建造されたもののようです。こういう史跡にふさわしくないというか、あまり品のいいものじゃないなあ。
国道303号線沿いに走っていると、宿場町のような風情ある通りになってきました。北国街道の木之本の宿場です。
旧滋賀銀行の建物を改装したきのもと交遊館にちょっと立ち寄ってお手洗いをお借りしました。
琵琶湖一周でもっとも気をつけたいポイントとして挙げられているのは「塩津街道(国道8号)で賤ヶ岳トンネルを通らない」です。実際に通っていないので何といえませんが、どうやら歩道が狭くて危険らしいのです。なので、ここは旧道にそれて少しだけ登ります。
手前には「賤ヶ岳」の立て札が。
なにやらとても古いトンネルがあります。これが旧賤ヶ岳トンネルです。ここはここで真っ暗な上に路面がびしゃびしゃで下とは違う意味で怖いのですが...
トンネルの出口付近で何やら若人たちの嬌声が… 湧き水で水浴びをしているのです。とっても気持ち良さそう。
ぼくも盛大に水浴びしました。疲れが吹き飛ぶとはまさにこのことです。桶の中に頭を突っ込んで、水を飲み、前進に水を浴びました。命の洗濯させてもろた!
この湧き水のすぐ先に琵琶湖の絶景ポイントがあります。湖北の少し山側を走ってきたので、実際に琵琶湖を目にするのはここが初めてなのです。来た、名古屋から琵琶湖まできました!
湖北の一番北側に位置するあたりに水の駅 あぢかまの里がありました。まだ15時半頃でペース的には早めに来てるはずなのでここでも休憩を入れました。小鮒の甘酢漬けとおはぎ、草餅をいただきました。うまし。
このあたりから風が北東方向に変わり始め、マキノ町に入り国道161号に左折したあたりからの下り坂は滑り台のように気持ちよく走れました。下り坂を降りた後、湖周道路から一本湖側に入った道を、左に琵琶湖を見ながらのんびり湖西走ることができました。このあたりは瀟洒な別荘地でもあり、たいへん風光明媚な場所です。オートキャンプ場もあちこちにあります。
おしゃれなペンション
17時頃、出発から8時間15分でこの日にお世話になるペンションに到着しました。ペンションBBCさんです。
このペンション、清潔でめちゃくちゃおしゃれなんですわ。おっさん泊まっても平気なのか!?
ドミトリーということもあって宿泊料金は格安。しかもこの日、男性は自分だけだったので、広いお部屋を独り占めできました。
夕食は可もなく不可もない、といったところです。お昼は1Fの食堂がーヒーショップになっているようで、全体的に喫茶店テイストです。せめてワンプレートをやめて1品づつ配膳していただければかなり印象違うかも。ごはんのおかわりができますが、サイクリストにはちょっと少なめかな。
カフェでは本格的なコーヒーが「売り」なのですが、デザートにコーヒーがついてないのは残念ポイント。もちろん、別メニューとして頼めばつけてもらえます。
サイクリストにとって夕食が足りないのは予めわかっていたことなので、用意していた夜食を広げます。もうおしゃれ台無しに^^
サイクリストが気になっていることを付け加えます。自転車は玄関の中に入れてもらえます。夜間は玄関にカギがかかるので安心です。庭先には水の出るシャワーホースがあります。一言断って使わせていただきましょう。2日目に雨の中を走ったので車体がドロドロになりましたが、これでスッキリ洗車できました。あと、ジャージの洗濯と乾燥は500円でやってもらえます。コインランドリーでなく、ペンションの洗濯乾燥機を貸していただけるという感じです。夕食前にお願いすれば寝る前には部屋まで届けてもらえます。
琵琶湖まで走ってみて
名古屋から琵琶湖は、想像以上に近い距離でした。坂もたいしたことはありません。しかし、名古屋に住んでいた頃の感覚でいうと豊橋や浜松よりも琵琶湖ははるかに遠い場所のように感じていました。山を隔てるだけでものすごく心理的な距離があるものです。山のパーティション力ハンパねえ!
夜、琵琶湖は静かで真っ黒な闇の中です。海とも川とも匂いが違います。明日は一時雨の予報、初めてのビワイチが待っています。
へ続く...