あと20回しかない

国交省と警察庁が募集している「自転車ネットワーク計画のためのパブリックコメント」に応募しました。

 国交省と警察庁が自転車ネットワーク計画のためのパブリックコメントを募集していました。

 書き方などこちらによくまとまっています。

 ちょっとしたにぎやかしのために、わたしもパブリックコメントを書いてみました。いろいろご意見もあるでしょうけれど、もし異見などありましたらぜひパブリックコメントに応募してみてはいかがでしょうか?*1


自転車ネットワークの構築、自転車交通の環境改善におきまして、下記の通り意見要望いたします。

6.意見

【該当箇所1】

II-1.自転車ネットワーク計画を策定した市区町村が少ない

自転車ネットワーク計画策定については、「必要性が低い、感じない」ため計画策定をしない、といった市区町村も多く、連続的な自転車ネットワークの整備が進まない

【意見1】

自転車ネットワーク計画を自治体にお任せ、丸投げになっています。

国道、県道、またはサイクリングロードの現状は、各自治体の縦割り意識によって、自転車レーンがいきなり途切れたり、コース変更、未舗装などが見られます。

一例を挙げるなら、相模川沿いのサイクリングロードでは自治体ごとに対応がまちまちで、計画が頓挫している未舗装区間や、途切れなどが発生しております。

国が主体となって、統一性を持った「広域」な自転車ネットワークを整備してくだいますよう要望いたします。

【理由1】

車が通る国道や高速道路が、自治体の都合で途切れていたり未舗装だったり、迂回しなければならないと考えてみてください。それではインフラとしてのネットワーク機能はありません。

自転車ネットワークが線、面として機能するためには、広域な統一性が重要です。

【該当箇所2】

III-2.安全な自転車通行空間の早期確保に向けた提言

(2)自転車通行空間の形態選定にかかる柔軟な対応

付属資料・図9及び図10

【意見2】

付属資料・図9及び図10において、自転車専用通行帯に「自転車専用」等と漢字で書かれています。これでは外国人にはわかりません。この点についてもっとはっきりとした基準を示していただきたいと要望いたします。ピクトグラムや羽矢など、非言語で統一したデザインの路面表示を望みます。また、画数の多い漢字でゴテゴテと盛られた路面は凹凸があり快適な走行を損ねています。

【理由2】

日本の道路はすでに大量の文字であふれています。交通安全の責任上「書いてある」というアリバイ作りにほかなりません。外国人にも日本人にとっても「わかりやすさ」を第一に考えてください。

【該当箇所3】

III-2.安全な自転車通行空間の早期確保に向けた提言

(2)自転車通行空間の形態選定にかかる柔軟な対応

なお、やむを得ず自転車通行空間として既設の自転車歩行者道のみを活用せざるを得ない場合には、その区間を自転車ネットワーク計画対象路線に位置付けることなく、自転車ネットワークを補完する経路として活用することは妨げない

【意見3】

自転車歩行者道の混在通行は全面的にに禁止してください。これは名目上の「自転車ネットワーク計画対象路線」か否かに関わらずです。歩道は歩行者のための通行空間です。走り回る幼児やベビーカーに乳児、目の見えない方、車いすの方などが通行します。自転車が通りたければ押して歩きましょう。安全上、幼児の自転車が車道に出られないのであれば、公園などで乗るべきでそもそも一般道を走る資格はありません。

【理由3】

この件について、こちらのブログ記事が大変参考になります。ぜひご一読ください。

自転車が怖い! | それなりに、日々更新

【該当箇所4】

III-2.安全な自転車通行空間の早期確保に向けた提言

(2)自転車通行空間の形態選定にかかる柔軟な対応

主要幹線道路等において、暫定形態の採用が困難な場合には、自転車ネットワーク路線の選定に立ち返って、補助幹線道路等で代替路の可能性も検討すること

【意見4】

主要幹線道路での整備でこそ、ネットワーク路線の根幹と言えます。

【理由4】

幹線道路からそれる脇道・抜け道を自転車ネットワーク路線とすることは、単なる名目上のネットワークとなってしまいます。地元の人は知っているけれど、初めて通る人にはいきなり自転車レーンがなくなっているように見え、何がなんだかわかりません。

幹線道路では狭い車線のまま2車線、3車線化している箇所も多く、一般車にとっても安全な走行空間と言えなくなっています。

*1:ここにコメントつけてもイヤですよ^^