あと20回しかない

必要最小限の携行品は何?

 サイクリストにとって必要最小限の携行品って何でしょう? もちろん、それは走る距離や時間によります。ほんのちょっと、30kmくらいの距離だったらこんな感じでしょう。

  • お金
  • チューブとタイヤレバー(携行工具)
  • 水分
  • 保険証

 お金さえ潤沢にあれば、何もいらない人もいるかもしれません。少しでも車体を軽くするために(?)、お金といっても小さな小銭入れにお札をたたんで携行している人もいるでしょう。余計なものを持たないことは、心まで軽くしてくれます。

 この日も小銭入れと携行食を持って、特に行き先を決めないで走り始めました。くもりのちはれ、北の風1m/sくらいです。

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 富士街道から伏見通りにでて、西武新宿線の南側に行きたい時って、自転車は都立東伏見公園をまたいで青梅街道の東伏見交差点に直接出れるのね。知りませんでした。

Google マップ

 神代植物公園の前には百日紅が咲いていて、夏っぽい風景です。

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 そのまままっすぐ、多摩川を渡り、坂を少し登って稲城中央公園まで走りました。ほんの30kmくらいのつもりだったので、そろそろ帰路につく時間です。

 稲城には果樹園がたくさんあって、梨の露天販売の季節でした。お盆中ということもあってほとんどのお店が閉まっていましたし、開いているお店でも収穫量が少ないせいかもう売るものもなくなっていました。また今度来た時にでも求めましょう。

 帰り道は小腹が空いてきたので、ちょっと公園で休んで携行食でも食べようと思って走っていました。普段、この距離感だと携行食なんて持たないのですが、ちょうど余っていたのがあったのです。しかし、中年男が一休みして怪しまれない程度の大きさの公園がなかなかなくて、結局携行食は食べずじまいでした。

 家について、フレームバッグから小銭入れと携行食を出そうとした時、それがないことに気がつきました。あれ? どこかに落としちゃったかな? と思って玄関に入るとそこに小銭入れと携行食とカギが… 全部家に忘れて、身体ひとつで出てしまったのです。ひやぁー! サラリーマンが定期券だけで会社に着いた気分です。

 もし、稲城で財布が無いことに気づいたら。もし、公園に立ち寄って携行食がないことに気がついたら、心が折れてしまっていたでしょう。知らぬがなんとか。この時、思い出したのはむかし道徳の教科書に載っていた『一切れのパン』という話でした。