半日以上のロングライドになれば、おしりは痛くなるものだと思っていました。柔らかめのサドルがついたクロスバイクに乗っている頃から、そう諦めていたのです。サドルとひとくちに言ってもピンからキリで、安い自転車なら買えてしまうほどの値札がついたものも多くあります。けれど、この程度の金額で「贅沢さ」を味わえるとしたら、こんなにつつましい趣味はありません。実用としておしりの痛みが解消すれば言うことないでしょう。ここはひとつ、どれほどのものかを知るためにもBROOKS B17を購入してみました。
BROOKS(ブルックス) B17 STANDARD サドル 【並行輸入品】
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さっそく計量をすると540gありました。革製品ですし、レールが鉄ですからちょっと重めですね、この分は自分の体重から絞り出さないと。
買ってすぐに頭を悩ませたのは裏面にオイルを塗るかどうか問題です。オイルの塗り過ぎで型くずれしちゃうぞ派と、最初はある程度塗って湿潤させつつ型がつくのを待つ派。取り説にはなんて書いてあるかというと…
新しいレザーサドルは、当社オリジナルのサドルオイルProofideを用いて慣らしの過程を進めてください。Proofideは自然成分を用いて特別に調合されていますので、サドルの調整、保護に適しており、また雨からもサドルを守り、革をしなやかに保ちます。
まずサドルトップの裏側にProofideを塗布し、ふき取らずにそのまま浸透させてください。
とあります。理屈からいえば、骨盤の形にサドルがフィットすれば、もっとも負担が少ないはずです。 サドルトップのちょうど骨盤があたるであろう位置に、Proofideを最初の1回だけ塗ることにしました。
純正のProofideって40gもあるんだけど、使い切れるだろうかと不安になります。このオイルこそ30年モノなんじゃないでしょうか。オイルが浸透したところで、さっそく取り付けてみました。
型がつくまでは痛いといわれている革サドル、おそるおそる30kmほど乗ってみました。あれ、痛くないぞ。50km、ぜんぜん痛まない。120km走ってもほとんど痛みはでませんでした。どうやらわたしは最初からうまくフィットしたようです。革ですから表面は固いのですが、全体にうまくしなって体重を分散させてくれているような気がします。こんなにラクなサドルがあるなら、もっと早く知りたかったよ!
革サドルもいいことづくめじゃありません。雨に弱いのです。とりあえず純正のサドルカバーを携帯するようにします。しかし装着してみてわかったのは、タイヤが下から跳ね上げる水はおそらく防ぎようがありません。ロングライド中に雨に降られたら、とりあえずレジ袋でもかぶせて縛るかな、ママチャリっぽく^^
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