あと20回しかない

日光、けっこう…(1)

  9月17日(土)くもり。1〜2m/sくらいの西南方向の風。久喜市の最高気温28℃。9時間43分(バイクタイム6時間8分)138.33km。

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 「日光、けっこう…」と振られて「ダイワ観光!」と見栄を切ってしまう関東ミドルエイジのみなさん、お元気ですか?*1 関東のサイクリストなら一度は登りたいのが日光いろは坂です。今回、いろは坂を登坂するために日光まで走りました。

 日光へは初めてでしたのでルートラボでプランをたて、ほぼこれをトレースしました。しかし、このルートは交通量が多くてゆるくないです。埼玉県道5号-上尾-埼玉県道3号、国道125号-栗橋-茨城県道228号、261号-古河-国道4号、県道147号、栃木県道153号-栃木市-日光例幣使街道-今市 というルートでした。帰路は主に国道4号だったのですがとどちらが走りやすいかというとどっちもどっちです。日光例幣使街道はもしかすると登り方向は避けるべきルートかもしれません。

ずっと天気が心配だった

 9月17〜19日、折しも台風16号が接近中でした。台風からの湿った空気に刺激されて秋雨前線が活発になりつつあり、天気予報は雨マークがついたり消えたりを繰り返していました。前日まで天気予報は変わり続け「とりあえず初日に走れるなら行ってみてあとは天気次第」ということにしました。最悪、輪行して帰ってくればいいのだし。

 17日はくもり空で出発しました。8時過ぎには少し陽がでてきて、日焼け止め休憩をしなければならなかったほど。アームカバーももってきてよかった。

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 10時頃、小山市附近で補給。セブンイレブンのハムカツドックおいしい。

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 JR栃木駅を過ぎたあたりから蔵作りの町並みがつづきます。

 交番や郵便局も蔵作りになっていました。

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 夕方から天気が崩れるかもしれないという予報もあり少し早く出たのですが、どうやら早過ぎる感じになってきました。

 まだお昼前なのです。赤くて立派な特急列車がときどき通るだけの無人駅を眺めたりしつつ、すっかりポタモードに。

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 13時、鹿沼市の御殿山公園で補給。

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 公園の球場ではのんびりと野球の練習を楽しんでいる人たち。蝉の声は弱い。

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日光例幣使街道

 例幣使街道の黒川を渡ってしばらくすると、有名な杉並木になります。もう、なんていうか春には絶対に来られない感じがします。花粉の季節じゃありませんが、ものすごく憂鬱になりました。

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 憂鬱なのは杉だけじゃありません。杉並木の区間は道幅も狭く、歩道も未舗装(雑草ボーボーで歩行者も通れない)で、その上ダンプカーやトラックが両方向でばんばん通るという危険な道です。特に日光へは1〜2パーセント程度の登りになりますので、スピードも乗りません。もし時間に余裕があるなら黒川沿いをゆっくり走った方がいいかもしれません。

 杉並木が突然終わるとそこは今市です。こぎれいなJR今市駅。

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宿泊はAirbnbで

 宿泊はAirbnb*2こちらにお世話になりました。2DKアパートの一室貸しといった感じで、自転車も玄関先に置かせてもらえました。洗濯機が付属しています。

 夕食は近くのユタの店で、汁なし担々麺と餃子。餃子めっちゃ美味しかった!

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 お店のTVからふと流れるミュージックフェアでアッコちゃんと森山直太朗。『悲しみのジェットプレーン』ジョンデンバーよね。*3 中年男、グッとくる。

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2日目につづく...

*1:このコピーは70年代に流された関東ローカルのCMです。ごめんなさい、ぼくは名古屋の生まれなので、本当はこのCM見たことありません><

*2:こちらを踏んでからAirbnbのアカウント作成しますと、3,500円分のクーポンが貰えます。

*3:えー? それ、PPMだろー! という人もいるかもしれませんが、たぶんちょっとお兄さんですよね。アラフィフの人はジョンデンバーじゃないかな。『カントリーロード』のドーナツ盤のB面だったのよ。え?B面って何だかわからない? そうですか、そうですね、ggrks

鼻息も荒くスプロケットとタイヤ交換

 今年のシーズンはビワイチ、アワイチと平坦系ロングライドだったので「ここらで坂でも登っておくか」みたいな大言を吐いておきます。きっと「ヒィー、ごめんなさい思い上がってました!」と言わされるに違いありませんが。

 ということでスプロケットをShimano 105 CS5700 の12-27Tに換装しました。←なんだ、いきなり弱気じゃねえか!

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 いままで使っていた11-25Tをチェーンクリーナーで洗浄して保管。こうやって分解するとひとつひとつは華奢なパーツだよなあ、あんなに力入れていいものかどうか^^

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 スプロケットの換え時っていまいちわかりませんよね。チェーンを2回交換するタイミングで換えるようにしていますが、こうして別保存しちゃうとわからなくなってしまいます。

タイヤも換えました

 タイヤもおそらく寿命っぽかったので履き替えました。Michelin Pro4 Endurance V2です。耐久性、耐パンク性、ウエット路面のグリップもよいと評判です。

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 23cの重量は235gでした。

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 ホイールはロングライド用のチューブレスじゃなくて、シマノのWH-RS81-C24ですね。より軽い方につけました。

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 このタイヤ、ものすごくいいです。乗り心地も柔らかいし、ネチネチしていません。雨の中を長時間走りましたが、グリップもしっかりしていました。これである程度耐久性があるなら言うことないですね。

おまけ

 普段、公道を走るときにはヘルメットの上にドライブレコーダーをつけています。

ato20.hatenablog.jp

 今回、リュックにドライブレコーダーで録画していると明示するためのステッカーを張付けました。このままではリュックに貼れないので、プラ板にひもを通してリュックに取り付けています。

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 ロードバイクを毛嫌いするドライバーは多く、「ちょっと怖がらせてやれ」というような気持ちで危険な幅寄せを仕掛けてくるキチ○イが後を断ちません。自衛のためにこうしたステッカーも有効だと感じます。

荒川ラブ!

 9月3日(土)くもりのちはれのちくもり。午前中はごく弱い北東の風、午後は弱い東風→2〜3m/sの南東の風。練馬の最高気温32℃。11時間55分(バイクタイム8時間19分)195.46km。

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 昨日(9/3)の関東地方の天気予報は「15時から雨」でした。最近ちょっと乗れていなかったので、午前中くらいで帰ってこれる熊谷往復で走り始めました。荒川右岸、左岸と走り、13:30頃エントリーポイントの笹目橋に戻ってきました。しかし、天気予報とうらはらに天気はピーカン、雨が降る感じぜんぜんありません。時間もまだ早いですし、ゆっくり目に走ったせいか足もほぼ残っています。いまからなら荒川河口の新砂まで(65kmくらい)往復できそうです。笹目橋を見ると「帰って来た」感が強いのでこういう走り方をしたのは初めてで、結果的に195kmになりました。エントリーポイントまでの往復10kmを除くと荒川の河口から(自転車道がしっかりしてる)熊谷まで往復で185kmくらいあるってことですね。これだけの距離の道が整備されてるってすばらしいことですね。←相模川とか見習ってほしいです><

▼ローディと近隣の子供たちがわちゃわちゃしている榎本牧場のジェラート

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▼千住公園で補給

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▼荒川右岸の河口附近、新砂

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 私事ですが、年内に多摩川方面へ引っ越しするつもりです。荒川からは少し離れるので、いままでのように気軽に荒川CRを利用できなくなりそうです。思えば、初めて自転車で荒川河口まで行ったのはいつだったでしょうか。まだロードバイクでもクロスバイクでもなくて、お買い物用の小径車で行ったのが初めてでした。ロードバイクに乗り始めてからも荒川CRはいつだって気持ちのいい道でした。笹目橋-武蔵野線どんつきまでの往復(丁度10km)はお気に入りの区間です。多摩川のことをよく知らないだけかもしれませんが、荒川に比べたらロングライドには向かないような気がしています。その代わり、山とは近くなりますし、坂とも仲良くできるでしょう。←え?

▼笹目橋

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 おせんちはいっちゃいましたが、昨日荒川を一巡してみて「荒川ありがとう、荒川ラブ!」を改めて感じました。中・下流域の少年野球(サッカー)とはうまく折り合いとつけて走りたいなあ、とか。それから、「多摩川のみなさま、これからよろしくね」です。

真夏の補給は「コンビニ+公園」が最強

 8月15日(月)くもり。2〜3m/sくらいの南風。海老名市の最高気温30℃。8時間51分(バイクタイム7時間9分)153.62km。

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 8月21日(日)はれ。3〜5m/sくらいの南風。府中市の最高気温32℃。7時間24分(バイクタイム5時間1分)101.26km。

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 いつものように江ノ島まで走ったんだけど、とにかくすごい渋滞でした。裏道までびっしりで身動きとれません。海の色は瀬戸内海と比べてはいけない色でした。全部夏のせいや、夏が悪いんや!

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真夏の補給

 サイクリストの皆さんは補給ってどうされているんでしょうか? コンビニ派ですか?それとも外食派? 以前は食べログ とかで美味しそうなお店を探していたりしました。けれど、星の多いお店ってけっこう並ぶんですよね。お店も小さくて汗臭いジャージで入るのがちょっと憚られるような気がしていました。

 次によく行っていたのはファミレスみたいな外食チェーン店です。コスパもいいし、味もある程度保証されています(極端にハズレでげんなりすることがない)。店舗が大きくていろいろ邪魔になりにくいし、外の自転車もよく見えます。なによりお手洗いがきれいなのもポイント高めです。

 そもそも、ぼくはサイクリング中の補給で何をやっているかというと、こんなことをしているのです。

  • 糖質とタンパク質の補給
  • 塩分の補給
  • 水分の補給
  • トイレ
  • 歯磨き
  • 水浴び
  • 日焼け止めの塗り直し

 これらのことが遠慮なくできるのは、ズバリ「コンビニ+公園」です。コンビニで必要なものを必要なだけ買い、公園でゆっくりするのです。まず、「糖質とタンパク質の補給」というのは多すぎて身体の負担にならない量の食事です。具体的に言うと、パンと牛乳とピルクルです。「塩分の補給」は具体的にいうと梅干しです。

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 真夏だったら水浴びしたいというのもあります。頭から水をかぶって正気を取り戻さなくちゃいけません^^ 水浴びのあとの気持ちよさは何者にも代え難いものがあります。クーラーの100倍くらい気持ちいいのです。あとで日焼け止めを塗り直す時にも、塩でじゃりじゃりの肌にすり込むのは気持ち悪いじゃないですか。さらに、食事の後に歯磨きをするのもとても気分がリフレッシュします。

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 つまり、汗をあまりかかない冬場だったらファミレスでもいいですけれど、真夏なら断然公園がいいということになります。

公園の見つけ方

 とは言うものの、そんなコンビニのが近くにある公園なんてすぐに見つけられるんでしょうか? iPhoneのgoogleMapでは、「公園」という検索語だけでは正しく公園を検索できません。お店の名前にも反応しちゃいますし、そもそも小さな公園は検索できないのです。

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 ぼくは「公園検索」というアプリを使っています。不慣れな土地でも現在地周辺の公園がすぐにチェックできますし、公園内の設備も知ることができます。地図上にはコンビニのマークも出ますので、コンビニに近い公園を探すことも比較的容易です。

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 ただ、公園の位置情報が少しおかしい公園がちょいちょいあります。e公園のような他のサービスでも同様に位置がおかしいので、元データが間違っているのかもしれません。こういう間違いの修正や新規公園の追加をユーザーができるといいんですけれど。あと、設備情報がユーザーの入力まかせなので、必ずしも入力されているわけではないことにも注意しなければいけません。

京都〜淡路島一周〜岡山(3)

1日目2日目のつづき

3日目

 8月13日(土)晴れ。岡山市の最高気温35℃。早朝は1m/sくらいの北東の風、以降は1m/sくらいの南東の風。9時間2分(バイクタイム5時間38分)134.78km。

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 明石の出発地点こそ国道2号線でしたが、西明石から国道250号線でほぼまっすぐに岡山まで走れました。山陽道は山また山という印象ですが、意外にもこのルートだとほとんど平地を走れます。ちなみに、国道2号からすこし外れたここ(写真)も旧山陽道となっています。

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小さな港、平家の落人

 7:40頃、2回目の朝食をかねてセブンイレブン姫路天神2丁目店で補給しました。

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 当たり前といえば、当たり前なんですが、瀬戸内海沿岸は漁港がいっぱいあります。小さな漁港から中くらいの漁港までがずっと数珠繋がりになっています。岩見マリーナ

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 相生湾の少し奥まったところに野瀬という集落があり、古い墓と石碑がありました。野瀬は平家の落人の末裔じゃないと書いてあります。ふむ、そうやって時の権力者の目を欺きつつ生き延びて平家再興を期する村かもしれぬと… 「おや、朝穫りの桃ですか、桃はいりません… な、なんだ、やめろふじこ、えkdgh」

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 落人狩りの手から逃れ、近くの中央公園で水浴び。9時半を回った頃からこの日はもう暑くなっていました。

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岡山

 相生湾を過ぎたあたりから少し登り、しばらく山間部を走りました。赤穂をちょっと過ぎたあたりのピークが県境です。ここから岡山県。こういうモニュメントがあるといいですね。

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 少し広い湖みたいな所に出たので地図で確認すると、対岸は鹿久居島。ここは瀬戸内海なのです。眺望ありません^^

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 こんなことを言うと怒られそうですが、この辺りにコンビニエンスストアありませんでした。たぶん探し方が足りなかったに違いありません。日生町の旬鮮食彩舘パオーネ日生店というスーパーマーケットでお弁当を買ってお昼にしました。

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 備前市市街から新幹線と平行に走るようになりました。偏見いっぱいで怒られそうですけれど、岡山の風景と新幹線ってぜんぜんマッチしていません。備前大橋と吉井川。

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 岡山市街はけっこう大きくて、都会を走ってる感じがしました。後楽園までなかなかたどり着きません。後楽園といっても球場はありません。ホールもないし、場外馬券場もありません。

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 後楽園の西を流れる旭川を渡る鶴見橋

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 14:30頃、岡山駅到着。西口近くにある銭湯ときわ湯で汗を流し、3日間のサイクリングのゴールとしました。銭湯の外にまでカラオケの音が漏れています。湯船の上の壁面はスクリーンになっていて、とても珍しい銭湯でした。

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 ヤマト運輸福山駅家センターさんで自転車を梱包し、自宅へ宅配しました。帰りも手ぶらです。

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 この暑さの中、やっとありついたビール。美酒、これが美酒でなくて何が美酒というのか。あたし、もうびしゅびしゅです(下ネタやめろ)

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西走、東奔

 新幹線ってホントに速いよね。日ハムの大谷が投げた球の上から小さな大谷が投げる勝負球より速いよね。その上、帰る新幹線はいつもなんでかしんみりしちゃうよね。

 ちょうどお盆で地獄の蓋も開いてるそうだから、お墓参りに名古屋で途中下車。

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 お墓参りを終えて、地元の駅でカシュ。地元駅の記憶発掘力は異常。まったり思い出にふけっていると脈絡なく頭を抱えてワァーって叫びたくなるような黒歴史が不意にやって来る。これが地元愛ってやつか(多分違う... でもさ、普段はこういう黒歴史と分離されているから日常と折り合いついてるんだろうな。それはなんていうか、ずっとここで日常やってる人たちからしたら面白くないことかもしれないね。イマココにいる人じゃないというか。旅行者の感傷というか。あずまんが『弱いつながり 』の中で言ってる「旅っていうのは新しい検索語を発見するためのプラグマティズムなんだ」みたいな話なのかもと自分で自分を励ましたりして。

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 なぜ自分は東京へ帰るのか、その理由も分からないままです。

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京都〜淡路島一周〜岡山(2)

 1日目のつづき

2日目

 8月12日(金)晴れ。南あわじ市の最高気温31℃。早朝〜8時くらいまでは2m/s程度の北風、9時〜14時くらいまでは3m/sくらいの南風、15時くらいから2m/sくらいの北東の風。11時間32分(バイクタイム6時間50分)157.28km。

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 細かい道順はルートラボのこちらのルートを参照しました。

ジェノバライン

 基本的な知識として、明石海峡大橋は自転車で渡れません。ちなみに大鳴門橋も自転車走行できません。自転車で本州から淡路島へは淡路ジェノバラインで行くのが簡単です。明石港と岩屋港を約13分くらいでつないでいます。だいたい1時間に1〜3便出ています。

 朝一番便に乗ろうと5時ごろ船着場に来たのですが、5時40発の便が最初らしくてちょっと待たされました。5時20分と勘違いしていたんですね、お恥ずかしい。

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 乗り込むのはどうやらこの小型船のようです。

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 自転車はそのままの形で積み込めます。自転車同士を交互にもたれさせてロープで結わえるだけです。あつかいはわりと雑なので、フレームのキズが気になる人は予め養生しておいてください。

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 出発です。ちょうど陽ものぼってきました。

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 明石海峡大橋がだんだん近づいてきます。

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 橋の下をくぐります。

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 船はけっこう速くて、あっという間につきました。

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大きな観音像と小さな女神

 目の前に突然あらわる巨大な観音像。平和観音寺の世界平和大観音像というらしいです。なんだか複雑にもめてるらしいとも。山門はかなり荒れ果てていました。

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 ...っていうか、この大きな像の横にちっちゃな自由の女神とおぼしきものがある。気になる、気になる、しかし先へ進まなくちゃ!

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 ローソン洲本塩屋店で(2度目の)朝食。淡路島コーヒーとな。

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淡路島はアップダウンもけっこうある

 紀淡海峡の沖ノ島、地島(ともに和歌山県)を過ぎて少し山側に入るとヒルクライムになります。だいたい、標高150mくらいを斜度7〜8%で4.5kmほど登ります。たぶんここがコースの中でもっとも標高がある部分です。上り坂の途中にこんな看板があり、地味に凹みます。

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 しかしほどなくして山頂に。この9kmというのはおそらく、人里に出るまでの距離なのではないでしょうか? ちなみにこのへんはsoftbankの電波はほとんどつながりませんでした。

 こんなナゾな看板もたくさんありました。なんだよ「ナゾのパラダイス」って。

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 これはどうやら秘宝舘の看板のようです。こんな何も無いところにわざわざ秘宝舘ですか。

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 眼下に見える海。

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 淡路島一周157kmというロングライドで見ると、平均斜度はほとんど均されてしまいます。しかし、50mくらいの上り降りはたくさんあります。斜度もそれなりにあるので、徐々に体力を奪われていく感じでした。侮れない。

淡路島の海はめちゃくちゃきれい

 1970年代の小学校の教科書には「京阪神工業地帯の発展の影で瀬戸内海はヘドロで汚れてしまいました。漁師さんは大変困っています」みたいな物語を聞かされてましたけど、40年経った今、瀬戸内海の水はブルーに澄んで多くの浜辺で泳げる感じでした。なんていうか「教科書に書いてある事だけじゃわからない」ってことだよね。

 土生港の少し北にある古い突堤です。対岸にみえるのは沼島。砂浜にはゴミひとつなく、水は青く澄んでいます。

 思わずひとり海水浴しちゃいました!

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 少し登って、上から見る海岸線もきれい。

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福良

 正午を少し過ぎた頃に福良港が見えました。ここでお昼にしよう。

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 福良は鳴門海峡渦潮観光の拠点です。クルーズ船の咸臨丸・日本丸で渦潮の近くまで行けるようです。道の駅や食堂もいくつかあり、淡路島の中でも比較的にぎやかなところです。

 淡路人形座もありました。

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 福良マルシェで海鮮丼と鱧冷麺いただきました。海鮮丼はお店に陳列されている刺身パックを買ってすし飯に載せてもらうシステムです。しかし、このお刺身の温度管理がよくないせいか少し悪くなってるにおいがしました。残念。

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 道の駅の隣には足湯がありました。

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 足湯とみせかけて、ほんとうにやりたかったのは水浴び。けれど、観光客がたくさんいて本格的な水浴びができずさらさらと流す程度で撤退。

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 道の駅でお土産を買って自宅へ送ったりしつつ、なんだか1時間半以上うだうだしていました。

大鳴門橋

 福良を出て少し登ると大鳴門橋 - Wikipediaが見えました。この向こう側は四国です。

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 淡路島の地図を見ると、沼がたいへん多いのに驚きます。あちこちに小さな沼があり、まさに水郷といった感じです。写真は五色あたりの沼。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ホテイアオイが紫色のちいさな花をたくさん咲かせていました。

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 五色のファミリーマート都志店で補給。淡路島牛乳おいしかった。

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室津ビーチ

 実は、福良を出てしばらくした頃からお尻が痛かったんです。いわゆるサドル痛じゃありません。午前中に土生あたりでやった海水浴でレーパンに海水がついたまま乗っていたので、濃縮した塩分を含んだ生地が細かく擦れて「おむつかぶれ」みたいな状態になっていました。中年男のお尻画像は自粛します。どこかに公園で水浴びしたいと思っていましたが、なかなか見つかりません。ふと、海水浴場にシャワーがあるのでは? と立ち寄ったのが室津ビーチです。果たしてシャワーはそこにありました。助かった、気持ちよかった!

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 シャワーの後の氷いちご、生きてるってすばらしい!!

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アワイチ!

 すこしずつ陽が西に傾きだして、そろそろ淡路島も一周してしまいそうです。対岸の明石の町並みがだんだん近くなってきました。もったいない、もうちょっと走っていたい。けれどついに明石海峡大橋が見えてしまいます。

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 淡路島が「兵庫県のハワイ」と呼ばれているのがなんとなくわかります。いや、ハワイに行ったことないんですが、あくまで想像で。海がきれいで自然がたくさんあって、特に何かがあるわけじゃないけど時間がゆっくり流れている感じです。もしかしたら、サイクリングでは速すぎたかもしれません。

 岩屋の連絡船乗り場に着いたのが17時32分で、40分出航の小型船にバタバタと乗り込んで、何の記念撮影もできずに淡路島を後にしてしまいました。考えてみると、ひとりでサイクリングしていると「記念撮影」ってできないんですよね。ビワイチの時も完了時の写真はないし。おっさんが通りすがりの誰かに頼んだりすると「声かけ事案」になりそうだし^^ 帰り際の明石海峡大橋でも載せておきましょう。

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鱧づくし

 淡路島の福良あたりでは鱧が穫れるらしく、FBで関西方面の方々におすすめされたのは旬の鱧でした。漁師もやられているという村由丸で鱧コースいただきました。たいへんおいしゅうございました。

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 が、お隣りさんの話しをきくとはなしに聞いていると、鱧のハレ感やら滋味がぜんぜんわからんちんだと思い知らされました。関西人に江戸前のコハダが分からないように、普段たべなれない鱧の美味しさのほんとうの所は関東に住んでいる人にはわからないのかもしれません。

 詳しくは書けませんが、お隣さんはご家族連れで吉事のお祝いのようでした。「じゃあ折角やから鱧や、精もつくしな」「ダシがようでとるの、魚ちうのは肉食やからな」「うまい、なんともいえんの」「このダシなんにでもあうな、旬やしな」等々、そうか、ぼくの感じてる味覚の100倍増くらいに満足されているんだな、と。なんだか、人生の特別なスパイスのご相伴あずかったような、こちらも幸せになるような、そんな夕食でした。

3日目につづく...

京都〜淡路島一周〜岡山(1)

1日目

 8月11日(木・山の日)晴れ。大阪市豊中市の最高気温35℃。午前中はほぼ無風、お昼過ぎから2m/sくらいの南方向の風。8時間41分(バイクタイム4時間42分)107.58km。

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 「ビワイチの次はアワイチでしょ」的なノリで淡路島一周してきました。前回の続きで1日目は京都からベースになる明石まで。自転車はヤマト便輸送で行き帰りは手ぶらです。6時20分東京発のぞみ151号で京都に着いたのが8時38分。

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ヤマト運輸・京都駅前センターで自転車を受け取り、組み立て、バッグを岡山へ発送しました。なんだかんだで9時34分に出発しました。

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 トイレに入ろうと京都競馬場に寄ったんですけれど、お手洗いの入り口に鍵がかかっていて入れませんでした。馬にならって垂れ流してよいという流儀なのでしょうか? 

 さらに気になったのはJRAの建物についている時計が6時になっていることです。レースのない競馬場ってガランとしてほんとうに時が止まってしまっているんだな。

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 府道13号を通って、淀川御幸橋、木津川御幸橋を渡って、淀川CRに入ります。写真は淀川御幸橋から西を向いた風景。

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 淀川CRは道幅の広い、とても走りやすい道でした。森の中を走っているのかと勘違いするほど樹木が多くて川はほとんど見えません。枚方市の淀川河川公園でちょっと休憩して、枚方大橋を渡ってさらに西へいきます。遠目からだと枚方大橋はなんだか低いアーチだな..と思ったら、水道橋と平行して渡してあるのでした。

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万博公園付近は自転車無理ゲーっぽい

 淀川CRで河口付近まで平坦で行った方がラクだと思うんですが、万博公園に寄りたかったんです。'70EXPO大坂へ行ったのは6歳の頃でしたが、けっこういろいろなエピソードを思い出しちゃいました。*1 46年ふりのこんちには!

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 万博公園内へのアクセスは自転車をまったく想定していません。吹田JCTに隣接していることもあって、周りの道は車専用道です*2。地元民でない人にとっては無理ゲーです。自転車禁止の標識がない場所でも係員に激しく誘導されます。ららぽーとの駐輪場に止めてあとは歩きで公園を目指しました。万博公園内は有料で、太陽の塔の横でお弁当と食べるという計画は頓挫し、貧乏人は日向でお弁当を広げます。そういえば、46年前もこういうせわしなさがあったなあ。

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国道2号線は思ったより優しくない

 万博公園あたりが少し高台で、あとはもうひたすら平坦です。サンクス伊丹昆陽店で補給。

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 芦屋駅のあたりから国道43号線に入り、国道2号線で神戸まで走ったところでマクドナルド2号線脇浜店で休憩しました。

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 高速道路に景観を蹂躙されているメリケン波止場。

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 国道2号線は想像以上に自転車に優しくありません。ほとんど路側帯がないか、まったくないです。なんていうか「自転車走ルベカラズ」みたいな空気がビシバシ伝わってきます。本線を直進するために第一レーン以外を走らなければならないこともしばしばでした。お盆の連休中ということもあり、交通量が少なかったのでなんとか走ることができましたが、これで交通量が多かったら到底走ることはできなかったでしょう。ちょっと極端な例かもしれませんが山陽本線神戸駅の近くにある西出町交差点では、第三レーンでないと国道2号線を直進できないのです。

 国道2号線も須磨附近から片側1車線となり、山陽本線と海沿いを走ります。対岸にうっすら見えるのは淡路島でしょうか、いずれにせよここは瀬戸内海です。

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明石海峡大橋

 BGMに『地上の星』が流れてきそうな、明石海峡大橋どーん。

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 明石藩舞子台場跡からの風景で、あまりに橋が大きすぎてサイズ感が分かりにくいんですが、本州側の高さがビル8階分くらいに相当しているようです。

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民泊

 今回、初めてAirbnb(エアビーアンドビー)*3を利用してこちらのお宅に民泊させていただきました。ビジネスホテルよりも清潔で、適度な距離感もあり、たいへん満足しています。また、自転車も玄関内に入れていただいて、とても安心感がありました。朝早くから行動できたのもありがたいことでした。

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 サイクリングは天気に左右される遊びです。かといって、天気予報は1週間前でないと発表されません。最近、ビジネスホテルの予約が取りにくく、天気予報が出てからの予約ではどこも満室になってしまっています。連泊ならばなおさら取りにくい。そこで民泊の利用を考えました。

 (ホテルではありませんので)こちらが気をつけたことは、

  1. 到着時間をしっかり伝えておく(前もって何時ごろ着くかの連絡 & 神戸で直前連絡)
  2. 行動予定、何時くらいに出て、何時くらいに戻るかを伝える
  3. とにかくコミュニケーション重要

ということでした。分からないことは、遠慮なく聞いた方がいいと思います。あれこれ心配するよりも、実際に泊まってみて旅行の楽しみが増えたような気がします。

夜の明石港

 シャワーを浴びて着替えを済ませ、夕ご飯に出かけました。近くに有名な明石焼のお店があるらしいのですが、あいにくお休み。ぷらぷらしていたら港に出てしまいました。釣り糸を垂らしている人が数名、低いディーゼルエンジン音が絶え間ない夕暮れです(ポエムっ!)。

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   明朝に乗る予定の淡路ジェノバライン乗り場を下調べし、その港の前にある明石焼のお店で夕ご飯にしました。本日のご褒美。

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 明石のたこは柔らかいので有名です。明石焼の台には足が片方しかついておらず「これ、なんでゲタが片方だけなんですかね?」と聞いたら、「焼きたては柔らかくて箸で持ち上がらないからずらして取る」のだそう。イヤガラセじゃなくてよかった!

 帰りにセブンイレブンで夜食&朝食を買い込んで宿に戻りました。

黄色点滅信号

 先月、琵琶湖から京都を走った時にも思ったのですが、走行中、首都圏ではほとんど見かけない信号が多数ありました。黄色点滅信号です。歩行者押しボタン式の多くが黄色点滅しています。そしてこの信号で徐行したり速度を落とす車は皆無でした。旅行者の想像にすぎませんが、黄色点滅に慣れてしまって、普通信号の黄色表示でもまったく無神経になっているのではないでしょうか。結果として、赤信号での車の通過(信号無視)が明らかに多いと感じました。

 また、歩行者(や自転車)も信号無視がたいへん多いのも気になりました。もちろん、関東にも信号を守らない歩行者はたくさんいるのですが、比率が明らかに違います。「車来とらんのに信号守るのアホちゃうか」というのはジョークじゃないのだと実感しました。

 普通信号の少し手間で黄色になったら、徐行サインして停車するのですが、このタイミングで(ほぼ赤信号で)後ろからアクセル増し増しで車が追い越していくと、ちょっと恐怖感がありました。やっさんの「青は進め、黄色は急いで進め、赤は注意して進め」ということ?

 このあたり、関西方面にお住まいのご意見をお聞きしたいところです。黄色点滅はそれなりに機能しているか? 一般的な関西人は信号をどう思っているのか? とか。

2日目へつづく...

*1:万博会場内は連日迷子が続出していて、うちの母はわたしと弟にヒモをつけて絶対に迷子にしないようにしていました。イマドキならそういう製品もあり、いろいろな論争を呼んでいるようですが、6歳の男の子の性質を熟知している母は、自分が冷たい視線を受けても子供に迷子のような思いをさせてないという愛情だったのだと思います。そう好意的に解釈するようにしています^^

*2:後で調べてみると大坂中央環状線(府道2号線)は自転車走行もできるみたいなのですが、中国自動車道の隣を走っていてまさに高速道路そのもの。自転車禁止の標識無かったので、入り口付近まで進んでしまい降りて引き返してきました。

*3:こちらを踏んでからAirbnbのアカウント作成しますと、3,500円分のクーポンが貰えます。